化石燃料輸入増加で経常赤字
原子力発電が止まっていることで、化石燃料の輸入が増え、日本は経常赤字となっています。
財務省が発表した平成25年の経常収支は、前年比31.5%減の3兆3061億円となっています。二年連続しての過去最低を記録しています。
貿易収支の赤字が10兆6千億円と過去最大になっているのは、火力燃料用のLNGや石油の輸入が増えたことが大きいです。
40年前のオイルショックの教訓
日本は40年前、中東の危機によりオイルショックを経験しています。あの時は、洗剤、トイレットペーパー、石鹸などがスーパーから無くなり、家庭は一時パニック状態になりました。
40年もサンシャイン計画など、新たなエネルギー源開発に多くの予算と人材を投入していますが、その中で唯一成功したのが、原子力発電です。
中東危機はそのまま日本経済の危機
現在、すべての原子力発電所が止まり、40年前と同じ状況になる可能性が出てきました。しかも化石燃料に頼るしかない今のエネルギー事情は危機的状態です。
代替エネルギーとして再生エネルギー開発に力を入れていますが、日本全体の発電量に占める割合は、2012年度ですがたった1・6%です。
もし、今中東に紛争などが起こり、ホルムズ海峡が封鎖され、化石燃料が日本に入らなくなったらどうするのでしょうか。エネルギー自給率4%の日本が輸入に頼る化石燃料(LNG,石油)事情は危ない状態です。
アメリカはシェールガス革命が起こり、化石燃料を輸入する必要がなくなります。アメリカは中東で石油などを確保する必要がないということです。もし、中東に紛争が起きても、ホルムズ海峡を守る必要がなくなっています。
エネルギー確保は原子力発電再稼動から
再生エネルギーにはコストがかかりすぎることと、現段階では原子力発電の代用は火力発電のみですが、原料を輸入に頼るデメリットが有り過ぎます。
原発再開で問題になっているのが、地震対策です。特に南海トラフと首都直下型地震です。この地震の被害は太平洋側に限定されます。火力発電の多くは太平洋側にあります。。
まずは太平洋側にない原子力発電所を稼動の優先的にすることで電力の安定供給を確保を図ることです。
東日本大震災では、福島の原発は地震には耐えています。エネルギー問題は待ったなしのところまで来ています!速やかに原子力発電再稼動できるかを考えるべきです。