前回、婚活について毒を吐いたら、久々に長文の反論コメントは付くは(すみません。削除させていただきました)、当ブログ初期にコメントをいただいた女性から結婚が決まりましたとの長文メッセージが届くは、ブログのアクセス数が通常の約2倍を連日キープするはで、やっぱり婚活や結婚の話題って、皆さん色々思うところがありますね。


「男性も女性も、30歳過ぎていき遅れているのに、恋愛結婚にこだわっていては、一生結婚できない。30歳過ぎているのにまだ結婚できていない人は、自分の大好きな、自分に都合の良い性格、価値観、相性の合う相手と一緒に楽しく暮らすためではなく、あまり好きではなく、性格や価値観や相性もあまり合わないのだけれど、それでも結婚してもいいと言ってくれる相手と、『子どもをつくるため、親を喜ばせるために結婚するんだ』というふうに考え方を変えないと、結婚は非常に難しい」と、僕が言うのには二つ理由があります。


一つは、このブログ初期の「婚活時代~お見合い30回~」に書いたとおり。丸3年間もの歳月を費やし、お見合い30回以上、お見合いパーティー20回以上に失敗し、100万円以上の大金を浪費し、恋愛しないと結婚したくないと言う女性たちに引きずりまわされ、時間も思いも労力も何もかもが実を結ばず、何もかもがむなしく消え去り、心の奥底から傷つき、生きていく自信をなくし、婚活地獄の底の底に落ち、それでも何とか大して好きではない人と結婚できた、という自分自身のリアルな婚活体験から言っているのです。



はっきり言って、そこらへんのライターが適当に行ったアンケートの回答(本当にキチンとアンケートを行ったのかどうかさえ疑わしい)を適当に恣意的にまとめて、「結婚相手に対して譲れない9つの条件」とか、興味本位で無責任で何の毒にも薬にもならないSNSやブログのニュースにアップされている記事とは全く違うのです。



僕は仕事ではなく、本気で、本音でこのブログを書いています。既婚者だし、匿名だし、別に多くの人に見てもらおう、みんなに好かれよう、これでちょっと商売してやろうとか全く思っていないので、直球全力勝負できるのです。だから、気に障る女性もいるんでしょうが、これが男性の本音だし、現実なので、どうしようもありません。僕に対して、むきになって反論されても困ります。ありのままのこの世の姿、現実の厳しさ、世間の冷たさ、将来の暗さを述べているだけです。



もう一つは、最近、こんなことがありました。珍しく部下二人と昼ご飯を食べに行った時のこと。一人は女性で、年齢は僕より少し上の40代半ば過ぎ。もう一人は男性で、僕より年下の30代終わり。二人とも独身です。



妻や親友以外の人と会話する場合、聞き役に回ることが多いので、その日も部下二人の会話を聞いていました。すると、話題が結婚になったのです。ひやひやしながら聞いていました。だって、40代の独身女性に結婚の話をするなんて、僕からしたら絶対にしてはいけないタブーです。もしその独身女性の心の「地雷」を踏んだら、取り返しのつかないことになります。



自分が結婚し、子どもが生まれた今だからこそ分かるのですが、既婚者は独身の男女(特に対女性)に対して、結婚や結婚生活の話はあまりしません。なぜならその独身者は結婚したくてもなかなかできない人なのかもしれないので、既婚者の自分が結婚や結婚生活の話をすると、独身者を傷つけるかもしれないし、自慢話と受け取られて妬まれるかもしれないからです。同様に子どもいる人は、子どものいない既婚者や独身者に、子どもや子育ての話はあまりしません。子どものいない人から妬まれるのが嫌だからです。



つまり、独身の人には結婚や結婚生活についての生の声やリアルな情報が入ってこないし、子どものいない人には子どもや子育てに関する生の声やリアルの情報が入って来ないという仕組みに、この世の中はなっているのです。これは結婚しないと、子どもを作らないと、なかなか分からないことです。だから、既婚者は、未婚化・晩婚化・少子化・高齢化・人口減少によってどこか無責任、無関心で殺伐としてきたこの国を変えるためにも、独身者に結婚や結婚生活の良いところ、少なくとも結婚生活はそんなに悪いもんじゃないということについてもっと語るべきだと思うのですが、誰も人から妬まれたくないので、やっぱり無理でしょう。



話が逸れましたが、40代半ば過ぎ独身女性と30代終わり独身男性の部下二人の会話は、こんな感じでした。



「一生独身でいるつもりはないし、結婚はしたいんだけど、結婚って無理やりするもんじゃないし」。

「そうそう。結婚自体が目的ではなく、好きな人と一緒に暮らすことが目的なんだから、好きでもない人と結婚なんてできないよね」。

「でも、なかなか結婚したいと思えるような人っていないよね」。

「そうだね。みんなどうやって結婚したんだろ」。



あのねー、30もとっくに過ぎてるのに、好きな人との恋愛結婚にこだわっていては、あなたたち一生結婚できないよ。で、この先どうするつもりなの? と心の中では思ったものの、もちろん口には一切出しません。いくら部下でも、結婚について本当のことはなかなか言えるものではないのです。言えるのは、このような匿名ブログか親兄弟だけです。