「お見合い30回」というのは、決して大げさな数字ではない。結婚相談所や結婚式場の互助会、仲人屋さんなど計5つのルートで、実際は30回以上お見合いをしたと思う。正確な数字が分からないのは、最初にお見合いをしたのは4年半前であり、何の記録も残していないからである(おそらく100通以上はあったと思われる「釣り書」は、結婚直後に母親が全て焼き捨てた)。お見合いして双方OKで一度でもデートした人は覚えているが、お見合いだけでその後は会えなかった、会わなかった人の中には、もう顔も名前も忘れてしまった人が何人もいる。


 お見合いだけでなく、お見合いパーティ(カップリングパーティ)にも、20~30回行った。そこで出会って、後日、一対一でお会いした人も加えると、お見合いした人は実質50人近くになるのではないか。


 現在、僕は結婚している。約3年間にお見合い30回、お見合いパーティー20回の末に何とか結婚できたのだ。しかし、現在幸せな結婚生活を送っているのなら、こんなブログなど書こうとは思わないだろう。


 このブログには、本当のことを書く。なので、友人には秘密だ。もちろん、嫁さんにも。


 婚活中には、とんでもないことが色々起こった。悩んだ。傷ついた。もちろん、僕自身に問題があるのだろうけど、今の世の中や女性の側にも問題があるのではないかと、色々疑問も感じた。


 婚活中に困ったのは、親以外に誰にも相談できないことだった(それに親にはあまり本当のことは言えない。「1回目のデートでチューしちゃった」「お見合いパーティで出会った人とエッチしちゃった」とか言えないよね)。かといって、お見合いや結婚については、マニュアル本のようなものもなかった。


 なので、このブログは、僕自身、なぜこのような人生を送っているのかということを振り返るとともに、まだ結婚していない人たちに、僕の経験を踏み台にして、より良い婚活を行ってもらい、一刻も早く幸せな結婚をして欲しいという思いから書く。


  「婚活」というのはまさに言いえて妙な言葉で、お見合いと面接は似ている。就活も、婚活も、本音と建前の世界なんである。そして、僕は、どこか純粋なところがあるのか、就職活動の時も、お見合いをしている時も、世の中の人たちがこれほどまで本音と建前を使い分けているとは知らなかったのである。


 男の結婚に対する本音は、「女性に求める全ては容姿」ということである。この容姿には、顔、体、雰囲気(やさしさ・癒し)、年齢が含まれる。もっとはっきり言えば、どれだけエッチしたいか、したくないかということである。


 女性の結婚に対する本音は、いまだに分からない。たぶん女性は、結婚や男性に対して、非常の多くのことを求めているのだろうと思う。


 というわけで、これから僕の「婚活時代」について、語ろうと思う。よろしければ、お付き合いください。