インタビュー 【2009/10/23 vs平林隼人】
2009/10/23(金)後楽園ホールにて行われる、
『レイジング・バトル 決勝』の前座で
平林隼人選手(横浜さくら)と対戦する
淵上誠選手へのインタビュー。
<2009/10/13(火)20時 八王子中屋ジムにて>
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OPBF東洋太平洋ミドル級5位
日本ミドル級3位
17戦11勝(3KO)6敗
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八王子中屋ボクシングジム Official Website
淵上誠 公式ブログ
http://huchigami.blog.shinobi.jp/
●こんどう
前回の試合では、岡田山金太郎選手(オサム)に
8ラウンドTKOで勝利。
試合前は、「カウンターで倒したい!」と言っていましたが
最終的には連打で攻めてレフェリーストップとなりました。
自身では振り返ってどうですか?
●淵上
相手があまり手を出してこなかったので、
カウンターを取るタイミングが掴めなかったというのはあります。
でも「倒すボクシング」ということで
練習でやってきたことが出せたから、
1ラウンドにダウンを取ることができたと思います。
ただ、その後の詰めの甘さはあったので、
そこをもっと勉強して今後の試合に生かしたいです。
6ラウンドからは、セコンドの指示と自分の気持ちもあって、
前に前に出るボクシングをして「絶対倒す」という気で行きました。
が、岡田山選手は予想以上にディフェンスがうまかったです。
パンチが当たりそうで当たらないというか…
無謀に見えて、クリンチがうまい。
意外に、考えている選手なんだと感じました。
●こんどう
ちなみに試合の2日前位になっても、ジムで激しく練習
(サンドバッグを何ラウンドも打ちまくり)していましたが
何かわけがあったんですか?
●淵上
特に何か…試合への強い思いとか、があったわけではないですー。
試合前なのに元気だったので(笑)、動いてました。
●こんどう
試合中に切った、右目の上の傷(偶然のバッティングによるもの)は
完治しました?縫ってはいないんでしたっけ?
●淵上
縫ってないです。縫うのとかイヤです..
切ったのは仕方ないにしても、
病院で縫うのはまた、痛みも違いますよね絶対に。 (←心底怯えた表情!!)
「3日経って(自然に)つかなければ、縫う」と言われて、
もうその3日間は必死で「つけつけつけ~っ!!!」。
3日後、びっくりするくらい(笑)くっついてました! (←心底ホッとした表情。)
やっぱり人間、気持ちだなー!と思いました。
怪我も気持ちで治るんだー、と。
●こんどう
切った直後はけっこう派手に出血していて、
その後 斉藤先生(セコンド、本職は獣医師)が
しっかり止血して下さったようですが、
試合中の影響はどうでしたか?
●淵上
血が目に入った時は、-皆は(視界が)赤くなるって言うんですが-
視界の右半分がどんどん真っ白くなって見えなくなり、
これは右からパンチが来たらまずいかも、と思いました。
でも血を止めてもらった後は元通り、両目とも見えるようになって良かったです。
●こんどう
今度の試合は『レイジング・バトル(A級ボクサー4回戦賞金トーナメント)決勝』の前座です。
準決勝の時は、後楽園ホールのバルコニーで観戦していた淵上さんですが
決勝の前座で出場する気分はどうですか?
面白いカードが満載なので後楽園ホールは満員になるのでは。
●淵上
会場の大きさとか観客の入りは
僕は全然、気にならないです。
試合が決まってからは、皆の励まし(とか絶対勝つだろっていう圧力)があって、
もし負けたら何されるんだろう!?(笑)という怖さもありますが、
試合前になると、とにかく相手と拳を交えるのが楽しみでワクワクします。
●こんどう
応援にはいつものように、歌手の日高正人さんや、
後援会等の皆さんが来て下さるのですか?
●淵上
はい。日高さんは、「行く」と言ってくれてますけど
大丈夫かな?試合の2日後が日高さんのコンサートなので、
きっといろいろ大変ですよね。
僕も試合の後、10月25日の日高さんのコンサートに行くつもりなので、
ボコボコの顔にならないようにしたいです(笑)。
●こんどう
今回の試合、6ラウンドなのは何故ですか?
●淵上
『レイジング・バトル』のコンセプトに沿って
早い回でのKO決着を期待、ということで6ラウンドになったんだと思います。
僕の試合の後にミドル級6回戦がもう1つ、
氏家福太郎選手(新日本木村)と古川明裕選手(ワールド日立)という
ランカー同士の試合があります。”ミドル級祭り”ですね!
ラウンド数は、僕は基本的には長い方がいいです、試合を組み立てていく方なので。
でも今回は「倒したい」というのがあるので6ラウンドで問題ないし、
これもまたいい勉強になります。
●こんどう
ということは今回もテーマは「倒すカウンター」ですか?
●淵上
そうですね。
チャーリー(チャールズ・ベラミー改め、チャーリー太田選手)とスパーリングを目一杯やって、
相打ち、カウンター、前に出るボクシング、を今回も練習してきました。
●こんどう
対戦相手の平林隼人選手(横浜さくら)については
今までの試合等、見ましたか?
”全試合2R以内KO”という戦績から考えると
最初から攻めてきそうですが、
展開予想と対策はたててますか?
●淵上
2008年の新人王戦で、平林選手が、
八王子中屋ジムにいた塩谷暁充選手と対戦した時のビデオは見ました。
すごい連打で来るんですけど意外に、
無防備に振り回すんじゃなくて
ちゃんと上下に打ち分けている感じで、
けっこう考えてるのかな、と思える所もありました。
相手が連打で大振りになってもこっちは油断しないで、
しっかりカウンターを狙っていきたいですね。
戦略については今、まだ考えている部分もありますが…
最初から打ち合いにつきあうことはしないです。
見た限りでは、スタミナが長く持つ戦い方ではない気がするので
スタミナが切れたら僕がコンビネーションパンチをまとめる、っていうのも作戦。
●こんどう
今回が今年最後の試合になると思いますが
来年以降について何か、出ている話とか抱いている思いはありますか?
●淵上
今回勝てば、来年また、日本タイトル挑戦の話があってもおかしくはない、
全てが良い方向に進んだ場合は来年早々に、という可能性もゼロではない、..
ですが、まだわかりません。
八王子中屋ジムでは今、
仁人さん(荒川仁人選手)もチャーリーも
ベルトに手が届くところにいますし、
僕もまた挑戦したいという思いはあります!
●こんどう
では応援して下さる皆様へ一言。
●淵上
今回も「倒す」ボクシングをテーマとして ― 倒して、勝って次につなげたいと思います。
応援が力になるので、皆さんよろしくお願いします!