2015.1.13

自転車のライトが点かなくなってから暫く経っている。そして、西亀有に引っ越してからどこに自転車屋が在るのかわからない。

昼過ぎに部屋の整理を兼ねてバックパックにDVDとCDを詰めて駅前のBOOK・OFFまで売りに行く。駅前では成人式を終えた人たちでごった返していて、派手目な男と女がワイワイガヤガヤと騒ぎ散らしてる。女はみんな頭がマキグソみたいに飾られて、男はみんなヒヨコかサイヤ人みたいな頭だった。そう言えば僕が成人した14年前にはドカ雪が降って、それでも成人式に参加したのだ。僕は田舎出身なのだが、頭にソリコミ入れて紋付き袴を着て暴れてる奴は一人か二人しか居なかった。スーツ着てパーマかけたチビッコヤクザみたいな方が多かったかな。それより何より好きだった女の子が非常に不細工になっていた事と、仲の良かった中学の同級生が嬉しそうに振り袖を着て来場していた事の方がパンチがあったと思う。彼は皇太子様みたいな見た目の人です。きっと今でも銀行に勤めてるんだと思う。彼らしく生きていて欲しい。そして、成人式の後に仲良しグループ皆で呑みに行く約束をして別れたのだが「ごめん、行けなくなっちゃった。」が連発して、結局はひとりぼっちになった。凄く楽しみにしてたのに。かなしい成人式だった。


そして、BOOK・OFFに着いてすぐに査定をしてもらう。その間、100円CDコーナーと100円本コーナーを漁りながら待つことにした。

日陰には「祝成人」と書かれた小さな手提げをぶら下げた若者たち。皆、頬を赤らめて眼鏡をかけていた。彼等も彼等なりにワイワイガヤガヤとして楽しそうだったのだが、どことなく申し訳無さそうに立ち読みしたりカードゲームをしたりと。そして、査定の結果はいまいちだったが部屋を整理出来たと思えばきっと完璧だ。そして、穂村弘さんの本は無かった。早く読んでみたい。中島らもの「心が雨漏りする日には」が有ったのだが買うのはやめにした。



帰り道には嫁に頼まれた雑誌を買って、自転車屋を偶然に見つける。電球交換だけで380円もとられて40分も待たされるらしいので、電球だけ買って(216円)軒先で自ら交換させてもらう。「いざ」と思った瞬間に電球をアスファルトに落としてしまって、一瞬にして新品の電球は死んだ。そして、店員はそれを見て見ぬふりして、僕はもう一回新品の電球を買って自ら軒先で交換した。そして嬉しくなって帰りに点けながら帰ってみたのだが、まだ日も暮れてなく昼間なのでわからない。



そして、夕方になって近所のスーパーに夕飯の買い物に行った。暗くなっても自転車のライトは相変わらず壊れたままだった。