年明け早々、ちょっと耳を疑う発言のオンパレードの安倍首相。
最近では残業代ゼロ法案に対しての「少子化対策にも必要」(朝日新聞1月5日記事 より)
発言にも苦笑してしまうが、これは後ほど別記事にするとして、


「私の内閣として(憲法の)改正を目指したいというのは当然、参院選でも訴えていきたい」
と憲法改正を争点化する考えを示した。(毎日新聞1月4日記事 (リンクはヤフートピックス)より)


って首相がおっしゃるからには(「私の」内閣って表現もどうかとは思うけどそこはさておき)

憲法改正を今日のテーマとしてみましょうか。
あ、ちなみに私は自分で右だとも左だとも思ってないのですが、現在のところ護憲派です。



とりあえず相手の意見も聞かないとね。ってことで自民党の新憲法草案(PDF) も読んだけども、
さらに自民党が掲げる憲法改正のポイント (リンクは自民党HP)ってのを読んでみる。
条文化されるとわかりにくいことでもポイントってまとめてくれてるしw


でも読んでる間に具合悪くなった。。。_| ̄|○
お為ごかし(表面はいかにも相手のためであるかのようにいつわって、実際は自分の利益をはかること)も程々に。


まず憲法改正論議の中心となる9条について自民党の主張を一部抜粋。


現在は、国民の多くが自衛隊の存在を高く評価しています。最近では、自衛隊も海外のPKO活動や人道支援活動で汗を流すようになりました。しかし、派遣要員が自己や同僚を守る目的なら武器は使えるが、同じ任務のために離れた場所で活動する外国軍隊や国際機関の要員のためには使えない、といった憲法解釈上の不備が指摘されています。これでは、軍隊としてはおかしな話です。


『自衛隊=軍隊』ってきっと自民党にとっては自明の理なんだろね(苦笑
まだ憲法改正されてもいないのに軍隊持ちたい考えがバレバレですが?



お次に憲法改正の手続き(国民投票法)に関する自民党の主張を一部抜粋。


憲法96条1項は、国会が憲法改正を発議するには各議院の総議員の3分の2以上の賛成を要すると規定しています。しかし、この要件が厳格に過ぎて、いまの憲法を改正することが困難になっているとの指摘があります。国民投票をもっと容易に行えるようにし、国民に憲法について考える機会を多く与えるためにも、憲法改正の発議は各議院の総議員の過半数の賛成で足りるとするべきでしょう。


教育基本法改正の審議における衆参両院での強行採決からもわかるように
「過半数取っちゃえばこっちのもんだもんね~♪」って声が聞こえてきますが空耳ですか?
他にもツッコミどころ満載なんだけども憲法改正のポイントへのツッコミはこれくらいにして。



最後に、教育基本法改正も憲法改正も自民党結党以来の悲願ってのは耳にしたことある人が多いと思う。
もし聞いたことない人がいればここ (自民党HP)にも書いてます。


ここで「言ってることに矛盾があるでよ。」って思うのは私だけかいな?
教育基本法改正も憲法改正も理由として「今の時代にそぐわない」とか言ってなかったっけ?
憲法改正のポイントにもそう書いてたよね?
でも昭和30年の自民党結党からずーーーーっと憲法改正したかったのね?

憲法は、政府に対する命令である。 』から好き放題できず苦しかったのね?
過半数占めてる今のうち自分達に都合のいいように書き換えちゃおうってことなのね?


つまり首相のおっしゃる憲法改正は『自民党のための』憲法改正なのね~。


そんな憲法改正に誰が賛成できるか~!ヽ(`Д´)ノ
『国民のための』憲法改正ができる政府になるまでは賛成なんかするもんか!


そんな安心して任せられる政府ができるのはいつになることやら。


<<おすすめ図書>>

ダグラス・ラミス
憲法は、政府に対する命令である。