本ブログに登場するかつての我が團の團員は「本山村怪々奇團」でご紹介しているエピソードを初め、これが現役團員であれば、團員生命が尽きても不思議ではない強者揃いであります。中にはまともな團員もいる事も紹介せねばバランスが取れないであろうと思い、細やかなエピソードをご紹介しましょう。
團室には常時、当番と呼ばれる1回生團員が詰めているのでありますが、全團員が帰るのを確認した後、片付け、火の元の確認等を行い戸締りをして帰る訳であります。とは言え当番ではない下級生團員にしてみれば、上級生より先に帰る事は憚られる雰囲気がありまして、結局は下級生は申告出来る明確な予定がない限り最後まで團室に居残る事が殆どでありました。
よって何かの拍子で上級生が揃いも揃って早く帰る日というものは下級生にとっては極めて喜ばしい日でありまして、期待を込めた希望的予想情報が出回っていたりしておりました。
ある時、幹部、3回生全員がOB会事務局に呼ばれている、というかなり確度の高い情報が團内を駆け回り、下級生一同は欣喜雀躍としており、各自、普段は出来ないであろう予定を立てたりしていたのであります。
どんな局面でも如才なく立ち回り器用な奴だと言われておりました1回生がおりましたが、團生活と私生活を両立させ、しっかり彼女までおりまして、隙を見てはデート、などという事もやっておりました。
その彼も今回の情報はかなり信憑性が高いと判断、普段は出来ない夕方に三宮で彼女と待ち合わせ、お洒落なお店で食事、などというプランを立て一人、悦に入っていたのであります。
ところが團室には魔物が棲んでいると言われておりますが、当日になりOB会の予定は急遽中止。しかも当日までその予定があると思っていた為、普段は姿を見せない幹部も全員集合しておりまして、いつもよりもピリピリした空気が團室を包んでおります。【続く】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会