実録・應援團営業部【2】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

しかし應援團は何に予算を執行しているのか?と思われるやもしれませんが、意外と金を食う団体であります。例えば大学スポーツの花形 硬式野球部の応援に馳せ参じるには、大学より團旗や太鼓等を抱え電車を乗り継ぎ、万博記念球場まで駆けつける必要が生じる訳ですが、今の運賃で申し上げれば片道690円の行程であります。往復で1380円也。團員が10名なら13800円、20名なら27400円が発生するのであります。20名で4回、行けば10万円を越えてしまう訳でございます。


他にも通信費もかなり発生致します。年賀状、暑中見舞はもとより、幹部交代しました、奉納乱舞を開催します、と言った具合に事ある毎に何百通と書状を発送する訳ですから、かなり岡本郵便局の売上に貢献致しておりました。
その他、これは止むを得ないと思われる経費を積み上げていけば、相当な額になる次第であります。


その一方、我が團では月何百円とか團費というものがありません。学ランや合宿の費用は当然、個人負担でありますが、基本的に下級生の金銭的な負担は微々たるものでありまして、日常生活のほとんどが團や先輩からのごっつぁんなのであります。


また応援団に限らず学生クラブではしばしば見られる事ですが、集団バイトというものがあります。何かの組織としての目的があり、それを達するに必要な資金を、そのメンバーが集団でバイトし充当しようというものでございます。

しかしながらそういう場合でも基本的に下級生には日当を払う上に当日の飲食費は上級生が負担する文化がありましたので、團としての収益はないに等しい事が殆どでありました。

應援團では日常、下級生に肉体的、精神的苦痛を強いる訳でありますので、贅沢をさせるのではありませんが、顎足枕(食事、交通費、寝る所)は最低限、保証せねばならないという使命感があります。

これでは團費も上級生の懐も常に火の車になるのも無理からぬ事と理解頂けるのではないかと愚考致す次第であります。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会