対学習院戦開閉会式【式典編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

前回の昼食編 でご紹介した食事の後のお話であります。

食事を済ませると、のんびりする間もなく式典出席の準備に突入致します。式典は大学の講堂で、双方の大学の学長先生以下首脳陣に体育会本部の最高幹部が一堂に会し、閉会式の場合は戦績の発表、両校の学長先生、学生部長先生のご挨拶を拝聴し、最後は双方の校歌斉唱とエール交換で締めくくるのでございます。

こういった式典は戦績以外は両校のバランスに慎重に配慮致しておりまして、何事も公平に進行致します。無論、應援團も配慮の範疇でありまして、相手校より目立ってはなりません。

【エール交換の模様】
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團員にとって困るのは、準備一つとっても幹部先輩の着物の着付け、團旗、太鼓の搬入、團旗の組み立て、全て同じ工程を踏む訳でありますが、目の前で相手校が同じ事をやっておりますので、自然、競争になってしまいます。学習院はこれまた前日、わざわざこの為に着付けや團旗の組み立ての特訓をしたとしか思えないスピードでこれをこなしますので、私共はいつも必要以上に焦らされたものでございます。

 

ただ私共にも優位な点はありまして、概ね團員数(リーダー部)は我が應援團の方が多かった時代が長うございました。式典中、應援團は幹部を除いて全員、講堂の狭い通路に一列縦隊で整列して居るのでありますが、我が團は講堂の後の壁まで列が続く一方、学習院はそれに満たない、という構図が生まれ、幹部は悦に入るのでありました。

 

閉会式は幹部交代直後の行事でございますので、3学年分しか團員がおらず、時代によっては學習院大學應援團は5名にも満たない危機的状況もございました。

「学習院は大丈夫やろか…」

と心配をした当時の幹部は浅はかでありまして、今や100名規模の大應援團に飛躍された學習院大學應援團に無礼千万な心配でございます。当時の幹部になり代わりお詫び申し上げる次第でございます。人の心配をする前に自分の心配をしろ、まさにその通りでございます。

 

以前にも触れましたが、今やこの式典、我が應援團がないが故に、学習院サイドからのみエールを送って頂き、我が甲南大学にはこれに答礼する体制がないという極めて異常な状態が続いております。

 

ここ10年程度の間に在校された両校の学生諸氏は現状の式典の在り様が当然だと思われていらっしゃると思いますが、これは断じて違うという事を強く訴えたいのであります。勿論、責任の大部分は應援團を存続させ得なかった私共にあるのでありますので、早期に本来の健全な姿を恢復すべく努力精進致す所存であります。

 

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会