以前にも何度かご紹介しましたが、我が甲南大学の兄弟校は東京の学習院大学でありまして、昭和31年より学習院大学対甲南大学運動競技総合定期戦を毎年、開催致しております。4月に開会式が行われ、12月に閉会式が行われるのですが、今年は先週の土曜日12/8に学習院大学で閉会式が行われました。
今でこそ東京-大阪は新幹線で2時間30分で移動可能になっておりますが、東海道新幹線が開通するまでは夜行列車「銀河」 での移動が常でありました。朝、東京に到着し、そのまま昼から行われる式典に出席すべく学習院大学へ向かう訳でありまして、式典の学園歌で思う様に声が出ず悔しい思いをした團員も多数おります。
式典は昼から行われますので、その前に学食で昼食が用意されておりますが、両校が向かい合う様な細長い形での着座になりますので、向かいには学習院の同期が座っております。
学習院の精鋭は、これから楽しい食事だと言うのに目を血走らせて、先輩からの「食え」の指示を2度恐縮し、3度目で箸を付けるという征夷大将軍の前での作法通り、恐ろしいスピードで食事を平らげます。
その間も先輩が卓上の調味料に手を伸ばそうとした瞬間に脱兎の如く駆け出し、その調味料を先輩に捧げ渡すのであります。しかも食事は先輩より先に食べ終わらねばなりません。余り噛まなくても良い物はお茶で流し込んだりせねば間に合わないのであります。
学習院の同期が向かいに座っておりますと、その様子が否が応でも視界に入ります。調味料を取ったりお茶を汲んだり席を立つ回数が学習院側の方が多くなって参りますと、机の下で隣の先輩の蹴りが入りまして、こちらも対抗せざるを得ない状況になります。
我が校はどうも搦め手が得意な様で、学習院で一番動く下級生の注意を引いて、その隙にお茶を汲んだりするのであります。
こういった食事のルールは両校共通のものでありましたが、学習院ではきっと前日に
「甲南の連中に早食いで遅れを取っちゃいけねえ」
と通達が出ていたに違いありません。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会