三宮は言うまでもなく神戸随一の繁華街でありまして、應援團のコンパ、三武会のコンパ等は定例的に行われておりましたし、個人的にも良く足を運ぶ場所でありまして、自然、エピソードには事欠かない土地であります。
三宮は平成7年の阪神大震災で深刻なダメージを負いました。見事、復興を果たしましたが、かなり様変わり致しております。画像にある東門街を北へ上り、山手幹線に着く手前にありました名所 三角市場は今はその面影もありません。また震災の影響のみならず長引く不況で老舗とも言うべきお店が相当数、姿を消しております。昔を知る者には寂しい限りであります。
Wikipedia によりますと三宮には4000もの飲食店があるそうですが、飲食店が密集しているエリアが決して広くはないので、体感的にはそうは感じません。
【三宮手帳】
三宮手帳というものが市販されているのをご存知でしょうか。他地域の夜の街で同様の商品があるか否かは分かりませんが、三宮にあるお店が網羅されており、詳細な地図もあるので、三宮散策にはかなり重宝します。
應援團員3回生にもなりますと、自分だけの行きつけの店というのが欲しくなります。中間管理職に相当する2回生の話を個別に聞いたり、他大学應援團の知り合いが神戸に遊びに来た時に連れて行ったり、と結構ニーズがあります。
そんな色気が出てきた3回生の学ランの内ポケットには必ずこの三宮手帳が入っております。スケジュールや連絡先を控えたりするにはほとんど役に立った事はありませんが、夜の三宮を蝶の様に舞う時にはかなり役立ちます。
自分の店探しの際、先輩は誰も知らない店である事が絶対条件でありまして、後は自分好みの女性の店員がいれば言う事はありません。そしてそういうお店を見つけると、何故か同期にも教えたくないのが人情であります。言ってみればライバル心の様なものなのでしょう。
しかし悪い事は出来ないもので、一人でこっそりと行きつけの店に意気揚々と向かっていたところ、目的のビルのエレベーターホールで同期團員と鉢合わせしたりする様な考えられない偶然が、結構な確率で起こります。前述の様に三宮は狭い、と痛感する訳でございます。
そんな色々な思惑を抱きつつ夜の街を闊歩する学ラン姿も三宮で見かけなくなりました。今から思えば、應援團員時代、夜の街で学んだ事は多かったと思います。そして甲南大學應援團は確かに三宮の皆様に愛されておりました。いつかの日か、また三宮の皆様にも愛される様な、人間味溢れる應援團を再建したいと切に願う今日この頃であります。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会