今日ニュースで「中国人の爆去り（爆買が終わったこと）によって 爆買の恩恵をうけていた企業の業績が軒並み落ち込んでいる」とのこと。あの爆買はいっしゅのブームだったんだと・・・。 これは当初から言われていた（爆買は一過性でそう長くは続かないだろう…）ことだが 人はいいときは その勢いによって自分が見えなくなるということをよく聞くものだ。
芸能界（よく聞く話）では 新人やいままで売れなかったタレントや芸人が あることをきっかけ（例えばその年の流行になるコトバなどを生み出したなど）に一気に人気者に・・・ それによってギャラ、・知人や著名な人たちとの出会いなどが増え 環境が激変。 その心情は まるで天下をとった武将か ついに自分の時代がやってきた、世界は自分を中心にまわっている…という感覚だという。 そんな彼らの次にくるのは「地獄」だそうだ。
ある芸人はいっていた。 自分たちはデビューすぐに売れて その後テレビやCMにはレギュラーでの出演が数ヶ月先まで決まるし マスコミにちやほやされ かわいい女の子と友達になれ 大金（ギャラ）がどんどん入ってくる。それはいままでにない夢のような出来事の連続。 しかしブームが去ったら（世間の人たちが自分たちに飽きたら） 仕事依頼はこなくなるし まわりにいた人たちは誰もいなくなる。 そして気がつくと 収入ゼロ。 それでそれまで積み上げてきたもの（結婚したり 家族をもったり）が崩壊することもあるという。 もともとまだ新人で 自分たちには芸人としての芸もない段階で売れたので 正直ブームに乗ってしまったら 目の前のことをこなすことだけで必死だったのも事実。 しかしもっと あのブームのとき 次（戦略）を考えるか、芸をもっと磨くべきだった。悔いても悔やみきれない・・・と。
あるタレントさんがマスコミのインタビューでは 「ついにあなたのブームがきましたね」と言われたとき 「ブームは嫌です 小さくてもいいから長く生き残るものがいいです」と応えた。 そのタレントさんはブームに怖さを知っているのかも。
しかしまたあるブームを経験した役者さんの話では 、「天国を経験したし 地獄も経験した。どちらもそうそう経験できることではないので それはそれで面白いかも・・・」と。
確かに 自分たちが普通の暮らしでは そういままでにない出来事の連続はないだろう。またその後にくる地獄のような暮らしも またそうそう経験できることではないだろう。 苦しいとき 辛いときも そういう境遇を嘆いたり 逃げないで 受け止めると 自分の人生の一部になると。（世の中の所為にしたり 誰かに責任展開などをすると自分の一部 つまり経験値はあがらない） そう考えてみると その人にとってのいい悪いは置いておいて その人の成長のため、また人としての経験値は高いのではないかと思える。
またブーム前までは誰も知らなかったり 存在観が薄かったりしたものが ブームによって世間の認知度が一気に上がる。 ブームとは そのとき社会や世の中に必要な風か嵐のことだも思えてくる。 ブームの火付け役となった人は個人的にはたいへんだろうが、 そういう人は地獄のような経験も「かみの試練（天はなにもない者には試練をあたえない 力あるものだけに試練をあたえる）」として 生き残ることができれば また新たな風か嵐を 世の中におこすことができる（そうやって世界は進化しているともいえる）のでは・・・と思えてくる。
ちなみに個人的な考えとして、 そういうブームや地獄のような経験の中で 一番苦しいときとか たいへんなときに 自分の天命のようなものがあるのではと思える。 革新や発明・発見をする人たちは そういう苦しいときに自分の人生をかけるようなヒントに出会えるように思えるからだ。
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