これはある漫画サイトで掲載中だが、いまは連載休止。その理由はまず制作に時間がかかるということだ。一話についやす時間が約1ヶ月半くらいかかる。それにいまは10話目を制作しながら、以前サイトにアップした第2話～4話までを改めている。これは第一話を制作した段階で、連続もののたいへんさを感じたからです。
それまでは短編の漫画は描いていたが、連続ものははじめてだった。短編は100メートル競争だとすると連続ものはマラソンに例えられる。だからマラソンを100メートルのつもりでおこなうとすぐに息切れしてしまうのはあたりまえだと思う。そういう意味で、ボクは「DEEP Sky」の第二話の途中で息切れしてしまった。そこでそこからは制作方法を考えながら、絵柄をつくっていくいわゆる試作品づくりにしたのだ。それは釘をうちながらハンマーをつくるといった感じです。またその試作を友人に見せながら意見を聞き、その後の作品づくりの参考、ブラシュ・アップをしていったのでした。その中である友人が「原作をつくっていけばいいんじゃない。漫画の作画はその後プロにまかせればいい」というお言葉でなにか楽になったというか。そこからビジョンを中心に描いていく方法に切り替えたのです（まず自分が一番描きたいビジョンを置いて、それをどう見せていくかというところから話の流をつくっていく。また絵柄もそれまでは細かい部分の描いていたのですが、それ以降は 他はラフにして、そのビジョンのシーンはしっかり描くといった方法です）。
もともとこの作品はあるビジョンからでした。それをいままでもいろいろな表現でしていきました、今回は絵と文字の融合という形で一番いいのは、デジタルの漫画だという結論に達し制作しているのです。そこからそのビジョンを中心に一話の話の構成をつくっていくようになったのでした。例えば一般的な雑誌の漫画はエンターテイメント性を盛り上げるために敵との戦いのシーンが長かったりする。場合によっては何週も戦いのシーンばかりだ。ボクの場合はビジョンに必要なら描くがそれ以外はカット。または短くまとめる。実際に第六話あたりでは、敵との交戦があり、いろいろアイデアはでてくるのだが、どれも描くとなると長くなってしまう。けっきょく選択したアイデアはすぐに終わることができる戦いシーンにした。まぁ、友人がいうように誰かに作画を描かせればいい・・・ということではないが、もし将来アニメ制作ができたら、ちゃんと長い戦いシーンにすればいいし、またゲームならユーザーが遊べるイベントにできればいいと思ったりした（そう思うことでわりきったのだ）。ボクのやっていくことは、このビジョンを物語として完成させることであるのだと考えての制作スタイルなのだ・・・と思った。
その絵柄や制作方法ができあがったのが、第五話あたりだった。こうなると第二話から第四話までが気になる。当初はパート1（星人編）が完成した後、改めてつくりなおす予定にしていたのですが。やはりがまんができなくなり、いまは第9話以降と同時進行にすすめていくことにしたのです。それに少しでも早くサイトでの再開を急ぐ必要もあり、いまは毎日制作に忙しい日々となってしまいました。自分で自分の首をしめるという・・・か。でもなにか充実のある日々というか。たぶんやっとなにか自分のリズムで描くことができるようになったからだと思います。制作にのってきた・・・といってもいいかもしれませんね。なおこの物語、完成までの制作時間は15年くらいかかる予定。ほんとうのところはいま一番描きたいビジョンはラストのシーンですが、それを我慢しながら、すこしでも早く描けるように再開をしたいと思っているのです（ウマの前にぶらさげたニンジン状態かも）。
またその掲載に関してのスケジュールもすでに計画しています。現在は無料配信ですが、有料できればそれに移行することも考慮に入れながらのサイトアップをしています。また無料ですがサイトにアップして人に見せるということがいい制作の意欲にもなり制作にいい影響があると感じる（いまは相乗効果がある）ので、このままにしています。気が変わったり、あまり一目にふれていないなぁ・・・と感じたら、タレントやスポーツ選手で言えば、より条件にいいところに移籍するということですね。
