以前


妊婦のたらい回しについて少し書きましたが

驚愕の事実?! 参照)


雑誌を取り寄せて読んで唖然としました。。。



結局49件もの病院が受け入れを拒否していました。



妊婦さんには何の落ち度もありませんでした。


その妊婦さんは双子ちゃんを妊娠していて…


健診もしっかり行ってました。。。


でも健診で重大な疾患が見つかり


緊急手術が必要になった。。。



健診を受けた病院はハイリスク出産ができる病院・・・


でもNICUの床数が既に2床オーバーしていたので


転院先を探したそうです。


49件もの病院に問い合わせ…


でも…受け入れてくれる病院は近隣にはなく…


結局かなり離れたいなかの県の病院へ


2台のドクターヘリを乗り継いで運ばれ出産することに…


1台のドクターヘリでは搬送できないほど遠くの病院へ…


普通じゃ考えられません。。。



無事に産まれた双子ちゃん…


でも…双子ちゃんのうち1人にはハンディが残ってしまいました。。。



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私はこの記事を読んで…


都心の病院は努力が足りないのでは??


と思いました。


“自分の病院が受け入れなくても他の病院がある”


そう思ってるって感じます。


記事にも…


“この県はどうやってでも受け入れる。

都心はあんなに病院があって、

どうして受け入れられないのか”


と…受け入れた病院の看護師さんが


この妊婦さんの旦那さんに言った言葉が載っています。


“あんなに病院があって…”


誰だってそう思うと思います。。。



一方受け入れた病院は…


自分たちが“最後の砦”だということを


十分自覚しています。。。


この病院のある県は…


沢山の病院が産科を閉めてしまっているのです。



この病院は“断らない病院”と取り上げられますが…


これには語弊があります...


実際には満床になってしまって


どうしても受け入れられない状況というのは


どこの病院でもあるはずです。



ではなぜこの病院は“断らない”と断言するのか…


これは記事には載っていないことですが…


この病院で受け入れられない…


またはこの病院に来るには遠くて時間がかかる…


などと判断された場合…

受け入れを依頼してきた救急車の現在地から


近い病院に受け入れ要請をするんです。


それでも受け入れ先が見つからない場合は


自分の病院で受け入れる。


この場合も…


NICUにいる赤ちゃんのうち


症状が安定してたり…


退院間近だったり…


移動しても大丈夫そうな子だったり…


落ち着いてる子から


転棟や転院して床数を確保するんです。

(これには家族の協力も必要です。

“次の子の為にベットを空けてください。”

とお願いされます。。。)


そして受け入れる。



これは結局のところ


この病院だけの努力ではなく…


県内の病院・患者の協力と努力によって


成り立っているシステムです。



病院や産科が少ない田舎では…


少ないなりにこういった努力をしてるんです。



沢山病院がある首都圏で


なぜ受け入れ拒否があるのか…


それは首都圏の病院の努力と協力体制が


出来上がっていないからだと思います。



この田舎の病院のようなシステムが


他県でもあれば…


受け入れ拒否なんて起こらないのでは??


と思います。



この記事を掲載してた雑誌も…


“断らない”という一言だけでなく…


こういったシステムになっていることも…


しっかり記事にしてもらいたいって思いました。かお