昨日も少し書きましたが、昨日の衆議院予算委員会での民主党の質問者と
安倍総理や閣僚との論戦は、久々に、よい質疑だったと思います。特に、
前原誠司さんの、アベノミクスがうまくいっているというのは違う、格差を広げる
政策だ、という指摘は、論理的で説得力がありました。円高なのに輸出が伸びず
効果が出ていない。実質賃金は下がっていて、アベノミクスで生活は苦しく
なっている。格差を広げる政策で景気の好循環は起きていない。悪いインフレが
起きている。財政出動によって、人手不足や資材高等を招いている。こうした
指摘に対して、安倍総理は、好循環が起きる、時差があるので賃金が追いついて
いくようにする、などと答えました。中小企業や地方、そして全体の4割を占める
非正規雇用の人たちの賃金が上がるとは、思えません。また、山井さんが、
労働者派遣法改正で、派遣労働者を増やすつもりはない、という安倍総理に
対して、派遣労働者は増える、総理の話と違うという論点で何回も迫りましたが、
総理は、増えるか減るかではなく自己実現しやすい仕組みを作る、と論点を
すり替えたように思います。枝野さんの集団的自衛権についての質問など、
この国会で論議すべき点を、しっかり国民に見せてほしいと思います。