虎と月(柳広司)


「時に残月。光冷ややかに」

100%ORANGEさんのほのぼのイラストに古典の新訳?「虎」とは?『山月記』がこんなに現代に生きる私達と同じくするとは意識してなかったです。

(2009年5月12日読了)
内容(「BOOK」データベースより)
父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波瀾万丈にして、不思議な旅の始まりだった…。言葉の魔術師・柳広司が放つ中島敦『山月記』に想を得た、奇想天外な変身譚。

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