アメリカン・ギャングスター(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)


「成功して敵を作るか、敗れて友を作るか」


ギャングvs検察っていうと「アンタッチャブル」(1830年代禁酒法下アル・カポネと財務局捜査官ネスとの攻防)。実話を元にっていうところ、警察の腐敗っぷりも同じ。


善人役の多いデンゼル・ワシントンに、正義の警官(って顔か~超疑問形)というラッセル・クロウ、うーーん、逆?ミスキャスト??でもまあラッセル・クロウはどーみてもカリスマって雰囲気じゃなし(主観)、悪い奴ほどそんな風にはみえないとかいうこともあるし、実際デンゼル・ワシントンなら頼れるかんじはするしねえ。


****ネタバレ感想*****
ボディガードからのしあがっていったフランク、署内では賄賂を受け取らない変人リッチー。
フランクはベトナム戦争の駐米軍輸送機を使い麻薬の産地直送ビジネスに成功、一族ぐるみで勢力拡大していく様子を、リッチーは署内で煙たがられホされた状況から麻薬捜査局へ引き抜かれ、身内ともいえる警察からの妨害を受けながらも大物摘発に執念を燃やす。
高純度で市場を独占している<ブルーマジック>同僚を過剰摂取で亡くし、被害も拡大。

本編の2/3はこのあたりが丁寧に描かれていて二人がお互いを認知したときはクライマックスが近かったです。

イタリア系マフィアの周辺を洗う内にボクシングの試合で、派手な毛皮のコートを着マフィアのボスよりもよい席に座る男を見つけた。
リッチーは汚職警官から脅され、フランクもまた商売敵から命を狙われるようになる。そしてベトナム戦争終結。今までのように米軍の輸送機を使うことはできなくなるという。
終戦前に最後の大量密輸を試みるが、リッチーは情報を得てブツを押さえフランク一味を逮捕、司法取引で汚職警官を摘発した。

攻防期間が短めだったからそれぞれのサイドへ報復みたいなのが少なくて、汚職警官などへの処罰がきっちりされたのはすっきり!!!しました。


フランクの産地直送、良いものをより安く消費者に提供、品質は落とさずブランドを大切にする姿勢。
ファミリーを大事にしつつも商売においては甘えは許さず、誠実な人柄で・・・って、ホント取り扱うものがものでなければ・・・ってついつい。。。
デンゼル・ワシントンの真面目顔効果もあってか、摘発されそうになるとなんとか回避できないかと思ってしまったくらい。

リッチーの方はこすい悪役・チンピラ顔なんで何で賄賂を受け取らないんだろう?などととっても失礼なことをずーっと考えてしまいました。
まあ妙に細かいところに気がつく(毛皮のコートとか)マメなワーカホリックなんでしょうね。
*****


長時間の作品ながら全く飽きることなく楽しめました。


http://americangangster.jp/ アメリカン・ギャングスター (2008年2月1日公開)
原題: AMERICAN GANGSTER
製作年度: 2007年
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 157分
解説: 1970年代のニューヨークを舞台に実在した伝説のギャング、フランク・ルーカスの半生を描く犯罪サスペンス。『グラディエーター』の名匠、リドリー・スコット監督がメガホンを取り、しがない運転手から麻薬王にまで上りつめた男の一代記を骨太に描く。主演はオスカー俳優のデンゼル・ワシントン。彼を追う刑事を同じくオスカー俳優のラッセル・クロウが演じる。型破りなギャングスターの知られざる実像、多くの有名アーティストによるゲスト出演などに注目。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 1970年代の初頭のニューヨークで、ハーレムを牛耳っているギャングのボスの運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスの亡き後、東南アジアの麻薬を密輸する計画を決行する。時に横暴ともいえる強引なやり方で財力をつけたフランクは、マフィアにも一目置かれる麻薬王として街に君臨する。(シネマトゥデ
監督 リドリー・スコット
製作総指揮 スティーヴン・ザイリアン 、マイケル・コスティガン 、ブランコ・ラスティグ 、ニコラス・ピレッジ 、ジム・ウィテカー
音楽 マルク・ストライテンフェルト
脚本 スティーヴン・ザイリアン
出演 デンゼル・ワシントン(フランク・ルーカス) ラッセル・クロウ(リッチー・ロバーツ) キウェテル・イジョフォー(ヒューイ・ルーカス) キューバ・グッディング・Jr(ニッキー・バーンズ) ジョシュ・ブローリン(トルーポ刑事) テッド・レヴィン(ルー・トバック地方検事) アーマンド・アサンテ(ドミニク・カッターノ) ジョン・オーティス(ジェイ・リヴェラ) ジョン・ホークス(フレディ・スピアマン) カーラ・グギーノ(ローリー・ロバーツ) RZA(モーゼス・ジョーンズ) ルビー・ディー(ママ・ルーカス) コモン(ターナー・ルーカス) ライマリ・ナダル(エヴァ) ロジャー・グーンヴァー・スミス(ネイト) マルコム・グッドウィン(ジミー・ジー) ユル・ヴァスケス(アルフォンゾ・アブルッゾ) リッチー・コスター(ジョーイ・サダーノ) ワーナー・ミラー(メルヴィン・ルーカス) アルバート・ジョーンズ(テレンス・ルーカス) J・カイル・マンゼイ(デクスター・ルーカス) ティップ・ハリス(スティービー・ルーカス) ジョン・ポリト(-) ケイディー・ストリックランド(-) ロジャー・バート(-) リック・ヤン(-)

パラマウント ジャパン
アンタッチャブル(通常版)
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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
「ボーン・アイデンティティー」+「グラディエーター」