トランスアメリカ@シネスイッチ銀座


「いや、あんたはただのウソツキだ」


女になって幸せになろうとしていた時にいきなり17歳の息子登場。
変なおばさんが本当はおじさんで実は父親、で女性になるための手術を受けようとしている。
どっちも思考停止になっちゃうだろうな・・・もうなんだかわからないけど、忘ることもできないならば受け入れるしかないのかな。


家族の中にあっても自分を認めてくれない、家族そのものがないという二人。
突然現れたかのような繋がりだけどLAへの旅と様々な出会いを経ていつしか大事な絆になっていった。
幸せって一人じゃなくて、誰かと分かちあえて喜んでくれる人がいること、自分を想ってくれる人がいることだと気がついた。
親離れができてなかったドリー、親を知らないトビーがラストに「親子」になって、じんわり暖かな気持ちになりました。


フェリシティ・ハフマン、他の作品を観たことなかったので、本気でどっちなのかわからなかった・・・というかおじさんだと思ってました。男性が女性らしく歩こうとする姿とか、無意識で身体の構造上楽なスタイルをとってしまうところとかあまりにリアル。でも中身は思春期の少女のような潔癖さとかわいらしさをもってて。でもでも見た目はおじさんおばさんなのですが~


息子トビー役は「リバー・フェニックスの再来!」との声も納得のケヴィン・ゼガーズ。
「モスキート・コースト」の頃のリバーを思い出してしまった・・・突然現れてかなり迷惑だけど、あんなハンサムなら無下にはできないだろうなー。あ、ブロンドよりブルネットの方↓の方が断然イイ♪なあ。


あと!鑑賞途中で映像が途切れ音声のみになってしまうというアクシデントあり。巻戻してくれましたが・・・

こういうこともあるのね~と思いました。


http://www.transamerica-movie.jp/  トランスアメリカ


解説: 女性の心を持ちながら、体は男性として生まれた主人公の葛藤をモチーフにしたハートフルな人間ドラマ。愛を忘れてしまった親と愛を知らない息子の複雑な関係を、新鋭監督のダンカ・タッカーが、彼らのアメリカ大陸横断の旅を通してたおやかに描き出す。人気TVドラマ「デスパレートな妻たち」の“女優”フェリシティ・ハフマンが、女性になる手術を待つ“中年男”にふんし、夢と親心の間で揺れる“ヒロイン”を好演している。
ストーリー: 男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)は、肉体的にも女性になるため最後の手術を控えていた。そんな“彼女”の前に、突然トピー(ケヴィン・ゼガーズ)という少年が出現。彼はブリーが男だったころに出来た息子であることが判明するが、女性になりたい“彼女”は彼を養父の元へ送り返そうとする……。

製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 103分
監督 ダンカン・タッカー
出演 フェリシティ・ハフマン 、ケヴィン・ゼガーズ 、フィオヌラ・フラナガン 、エリザベス・ペーニャ 、グレアム・グリーン

■あらすじ

↓ここから↓

 性同一性障害のため性転換手術目前のブリーにNY市警から「息子トビー」のことで連絡がくる。ほったらかして手術を受けようとするが、セラピストに問題を解決するまで同意できないといわれしぶしぶ保釈の手続きをする。
 ホルモン注射のために外見が女になっているため、教会の人間だと嘘をついた。大学時代のGF=母は亡くなっており、継父のところから家出して男娼をしていたという。ケンタッキーの継父の下へ送り返そうとしたが性的虐待を受けていたことを知り、映画に出たいという希望を聞いて一緒に西海岸を目指すことになった。徐々に打ち解けていく二人だが、途中で男とばれ、ヒッピーのヒッチハイカーに車など一切を盗まれてしまう。

 ようやくブリーの実家にたどり着き、トビーが息子であること手術を受けることを伝えた。母は猛反対しながらもトビーをおいていくことを条件に出した。トビーはブリーに惹かれており、ついにブリーは父であることを告白。ショックを受けたトビーは家を飛び出してしまった。

 ブリーは手術を受け元の生活に戻ったところに役者の仕事をはじめたトビーが訪ねてきた。


 ぎこちないながらも家族になれそうな予感のエンディングでした。


↑ここまで↑