ヴァルハラゲームスタジオ
の板垣伴信氏を諸兄もご存知のことと思う。
つい昔までは、テクモのコンシューマ部門統括部長としてTeam NINJAを率いていた方だ。
今もその駆け引きに優れたシステムに定評のある「デッドオアアライブ」(俺も夢中で遊んだ)や、テクモのブランドリバイバルを果たし筋金ゲーマーや海外から非常に評価の高かった「NINJA Gaiden」などをプロデュースしたクリエーターである。
これも諸兄がよくご存知だと思うが、板垣氏は成功報酬不払いを理由にテクモを訴え解雇処分となり、ようやくの和解と2年のブランクを経て、今年ヴァルハラを設立。
今彼は、Team NINJAを離脱した20名以上の部下たちをはじめとする、自分を信じてついて来てくれた優秀なスタッフに囲まれ、E3で大注目を浴びた「Devil's Third」など複数のラインで意欲的にゲーム開発に取り組んでいるという。
当然、開発力に定評があった板垣氏が立ち上げたヴァルハラには俺も注目している。
板垣氏の風貌は異質で妙ちくりん、言動は自信に満ちて尊大な所もあるが、
クリエーターたるもの自信と個性が突出してるくらいが華、このオッサンなら今に面白いゲームを叩き出すんじゃないかという気にさせてくれる。
そんな板垣氏を扱った、あるアメーバのゲームブログの記事があった。
「更迭親子がゲーム呆け(仮称)」ってブログなんだが。
コーエーテクモの開発足踏み中タイトルで、PS3のロンチ予定だったが未だ発売未定だった「仁王」に関する記事だ。
文中では、
A: あと・・・コーエーが開発していた「仁王」がまだ生きてるらしい。
B: ・・・え!?
あれって、無期限凍結になったんじゃないの!?
A: ああ。
凍結されてたはずなんだが、誰かがレンジで解凍したみたいだ。
B: だれがって・・・誰よ。
A: なんとTeamNINJAだ。
B: え!?
あのTeamNINJAが!?
A: ああ。
テクモを離脱した板垣さん率いるTeamNINJYAが、屍と化していた「仁王」に命を吹き込んで、「仁王」のプロジェクトは息を吹き返したらしい。
B: ・・・デモドリ?
A: そういうなよ。
確かに、TeamNINJAはテクモと喧嘩別れしたが、「仁王」はあくまでコーエーのタイトルだ。
テクモは関係ねぇぞ。
とある。誤字も含めて転載。
念のため、対談型式なのはそのブログの仕様。親子が対談してるような体裁で書いている。
まあよくある茶番劇スタイルだ。
それにしても嘘ばっかり書いてやがるな!!
もちろん事実は、
現在Team NINJAを率いているのは早矢仕氏。
Team NINJAが命を吹き込んだという妄想はさておき、シブサワ・コウ御大の発案による開発再開。
ヴァルハラゲームスタジオの板垣氏は出戻りなんてしていない。随分失礼だな。
Team NINJAはずっとテクモ(現コーエーテクモ)社内の開発チームである。喧嘩別れなどしていない。
よって、コーエーとテクモが関係無い云々もこじつけ以下の妄想である。
…とまあ、よくよくこのような出鱈目を「情報記事」として起こした経緯も心情も理解できない。
当日にはファミ通のサイトでも会見の参加者やその様子も報じられていたし、直後に発行さるたファミ通誌上でもシブサワ御大のインタビューで状況が説明されていたのだし。
見間違えるにしても、ロジックが説明つかないし。
空想を事実と誤認する、病気の一種なんだろうか。
当然、俺はその辺気になったのでコメ欄で訂正依頼をした。
で、実際にその方がリアクションを取ったのは3日後。
俺のコメントに「該当部分を修正させていただきました」だけコピペ返信し、
恥ずかしいデマ部分の文章だけ削除。
何それ?
それが「修正」?
その妄想部分を削除するまでの3日間、読んだ人全員に間違った情報を垂れ流しておいてお詫びも無い?
しかも、訴訟騒ぎまでになった、有名メーカーの統括部長クラスの人事を扱った内容って時点で相当ナイーブで重いネタだろと。
社会に出てる男の出処進退なんて、本人が与り知らない場所でやっているとしても気は使えと。裏を取ってない妄想で軽々しくやるもんじゃないって話だ。
「お詫びと訂正」記事を起こさないといけないくらいだと思うが、コソコソ削除するだけのカス対応って。
俺自身、E3以降板垣氏を応援しているつもりだし、正直頭に来るね。
にしても自称「ゲーメスト(笑)」が聞いて呆れる。空想で他人の人事を「デモドリ?」などと小ばかに出来るなんて、随分手軽なもんだぜ。
俺はそういう奴が一番嫌いだ(自分もクズだというのは差し置いてマス)。
つうかね、ブログみたいに無責任でなんでもアリな媒体でも、嘘を並べて指摘されたらコメントごとコソコソ削除したり、そういった恥ずかしいマネはしたくないやね。