グルっぽを作成しました。
「国語指導」という名称です。
国語(日本語)についてなら、なんでも語り合っていきたいと思います。
お陰様でたくさんの方にご参加いただいています。
関心のある方は、どうぞご参加お待ちしております。

何度かこちらでも話題に出していますが、本業である講師職の他、
昼間の空いた時間に、アルバイトをしています。
「背に腹は代えられない」ため、職種は選べず、本業に影響のない時間でできることが条件の最優先でした。

そちらでの出来事は、必ずしも「いい話題」ばかりではないので、
特定ができない形で、曖昧に書かざるを得ません。
ご理解いただけましたら、幸いです。

お客様に電話をかけることが業務内容なのですが、びっくりする出来事がありました。
同じオフィス内で同じ業務に携わる同僚は7人ほどいるのですが、その中の一番若い女性が次のようなトークをお客様に対してしていたのです。
「私のおじいちゃんおばあちゃんも、子どもや孫たちにはいろいろしてくださいました」

口語文法の敬語分野をきちんと学んでいらっしゃる皆さんはお分かりだと思いますが、
「他者、特にお客様等目上の方には、身内のことは謙譲語を使う」必要がありますね。
つまり、この場合は「うちの祖父母も、子どもや孫たちにいろいろしてくれました」というべきなのです。

今後のこともあるので、このトークをした若い子に「お客様に対して身内は謙譲語を使うのよ、尊敬語を使ってはいけないの」と教えました。
すると「尊敬語ってなんですか?謙譲語も聞いたことがありません」という言葉が返ってきたのです。
え?尊敬語、謙譲語,丁寧語という言葉は、義務教育で教わりませんか?
私の授業では、小学生でも教えますし、中学生ではもちろん教えています。
中学校の教科書にも、出てくる言葉のはずですが。

件の言葉を出した彼女は、義務教育ばかりでなく高校も卒業しているのです。
私の周りでは、小学生の生徒も含め、尊敬語謙譲語という言葉自体を知らない子はいないし、
今まで出会った人たちからも、そんな質問は出たことがないので、ショッキングでもありある意味新鮮な驚きもありました。

私が一番気になったのは、この女性がすでにお子さんのお母様であることです。
親が知らないことは、家庭内で話題に出るはずがありませんし、
学校で習うだけでは、この方の例でわかるように定着しない。
つまりは、彼女のお子さんも「尊敬語、謙譲語って何?」という大人になってしまうのではないかということです。
私の持論の一つでありますが、国語力は家庭力とも言えますからね。

民族の礎と言える文化の要素である言語、教養、教育の位置づけ、重要性について、
改めて考えさせられる一件でした。

子どもを育てていく若い世代に、もっと母国語を大切にしてほしいと、痛切に願った一件でした。

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私が理事を務める「社団法人日本Webライティング協会」授与の資格。お勧めです。


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