英国紙がアダムをベタほめ!「ロックの王者だ」 | アメリカンアイドル Adam Lambert 専門ウォッチャー

英国紙がアダムをベタほめ!「ロックの王者だ」

創刊85年を誇るイギリスの夕刊紙『Evening Standard』で、アダムがべたほめです!
(代わりにクイーンのブライアンとロジャーがぼろぼろ・・・
クイーンファンのみなさん、ごめんなさい、私が言ったわけではないですから!)

アメリカン・アイドルのアダム・ランバートは、疲れて年を取ったクイーンに必要十分なカンフル剤を与え、誰も真似できないと言われていたマーキュリーと同じくらいホットだった。一方ブライアン・メイとロジャー・テイラーは衰えている・・・
Queen + Adam Lambert, HMV Hammersmith Apollo - review
American Idol's Adam Lambert gives tired old Queen a much needed shot in the arm, sizzling as the almost inimitable Mercury even as Brian May and Roger Taylor sag

John Aizlewood 12 July 2012


アメリカンアイドル Adam Lambert 専門ウォッチャー

ボーカルのフレディ・マーキュリーは蘇らず、ベースのジョン・ディーコンは戻ってこない。ギターのブライアン・メイとドラムのロジャー・テイラーがクイーンという牛にミルクを出させようとする決心は、エゴとは無縁の、伝説に磨きをかけるというより、頑固さに基づくものだった。
しかし、もはやそうではない。ボブ・ゲドルフ(元ブームラウンラッツ)、チャンネル4のフィル・スペンサー、ブラック・サバスのトニー・イオミ、マット・ルーカス(イギリスのコメディアン)を含む観衆の前で、クイーンとアダム・ランバートがロンドンでデビューした昨晩から、状況は変わった。

1991年のマーキュリーの死以来、初めてクイーンにエネルギーが蘇ったようだ。
With singer Freddie Mercury unavailable and bassist John Deacon uninterested, guitarist Brian May and drummer Roger Taylor’s decision to keep milking the Queen cow seemed based more on stubborn, out of touch egos than legacy burnishing.
Not any more: not after last night’s London debut of Queen + Adam Lambert before an audience including Bob Geldof, Channel 4’s Phil Spencer, Black Sabbath’s Tony Iommi and Matt Lucas.
For the first time since Mercury’s death in 1991, Queen look energised.

居心地が悪く固苦しいボーカリスト、ポール・ロジャースとのみじめなアルバムと途切れ途切れの2回のツアーに懲りた後、64歳のメイと62歳のテイラーは全てを賭けた。彼らの孫と言ってもいいほどの若さの、アメリカンアイドルの敗退者を新メンバーとしたのだ。新生を図るというより、カラオケをしてみないかという提案。この試みは功を奏し、売り上げの不調で屈辱的な中止に追い込まれた2012年のソフィスフィア・フェスティバルでは、ヘッドライナーを務める予定だった。
Chastened by two patchy tours and one dismal album with uncomfortably stiff vocalist Paul Rodgers, May, 64, and Taylor, 62, have gone for broke. Yet, recruiting an American Idol loser young enough to be their grandson, suggested karaoke rather than renewal. Tellingly, feeble ticket sales forced the humiliating cancellation of 2012’s Sonisphere festival which they were scheduled to headline.

しかしともかくも、ランバートの髪型はジェドワード風のリーゼントだけれども、黄金は掘り当てられた。出だしは革とキラキラの衣装に身を包んで登場、ランバートはクイーンをよく理解している。『伝説のチャンピオン』のぞっとする可笑しさ、『地獄に道連れ』のしつこいファンキーの要素、『レディオ・ガ・ガ』の愛らしさ、それぞれを自分のものとして演じ、さらに天然の狂気をも掴み取っている。それにもかかわらず、クイーンはロックした。そして彼は『炎のロックンロール』へとダイブし、見るも恐ろしい『アイ・ウォント・イット・オール』、スピードアップした『ウィ・ウィル・ロック・ユー』でゾクゾクさせた。アンコールで『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は必要もないのに元のペースで演奏されたけれど。
Despite everything, even Lambert’s Jedwardian quiff, gold has been struck. Dressed initially in leather and tinsel, Lambert understands Queen. He embraced the ludicrousness of the ghastly We Are The Champions as willingly as the chunky funkiness of Another One Bites The Dust and Radio Ga Ga’s sweetness, but he also grasped that, innate daftness notwithstanding, Queen rocked. So he threw himself into Keep Yourself Alive, the fearsome I Want It All and a thrillingly speeded up We Will Rock You, which made an unnecessary encore reappearance at its original pace.

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アイルランドの二人組「ジェドワード」風

ランバートはホットだった。しかし、メイとテイラーが自分たちだけに頼らなければならなくなると、夜は盛り下がった。メイはジャーメイン・グリア(オーストラリアの女性解放家)の髪をまねようとしている男のような風貌だが、彼のアコースティックギターの幕間は退屈で、彼のギターソロは長ったらしかった。最近のテリー・ヴェナブルズ(元イングランド代表監督)を思わせる赤ら顔のテイラーは、ほとんどランバートといっしょに歌っているか、ガレージで演奏しているようなソロだった。
Lambert sizzled, but when he left May and Taylor to fend for themselves, the evening sagged. May may have the startled air of a man caught trying on Germaine Greer’s hair, but his acoustic interlude was dreary and his guitar solo interminable. A ruddy faced version of Terry Venables these days, Taylor might have left all the singing to Lambert and his drum solo in the garage.

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ジャーメイン・グリア女史

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テリー・ヴェナブルズ氏

ちょっと似てるかも・・・

酔狂な男のように何度でも言うが(そしてこれは正しい)、ランバートは「ロックの王者」と言える。メイとテイラーに少しでも良識が残っているのであれば、ランバートとできるだけ長期の契約を結んでアルバムを作るだろう。
Still, such are the whims of men repeatedly (and correctly) described by Lambert as “rock royalty”. If May and Taylor have an iota of common sense left, they will sign up Lambert for the long live haul and a new album.

Queen + Adam Lambert play HMV Hammersmith Apollo tonight and Saturday: 08448 44 47 48.
For the latest gigs and events visit our Going Out pages.

すごーい
「ロックの王者」だって!

「今回のセットはロジャーとブライアンが積極的にリードVoをとる曲がやたら多い!
これが個人的には一番嬉しかった♪♪♪
(いや、アダム・ランバートの声/パフォーマンスも予想以上にクイーン・サウンドにマッチしていて良かったんですけどね)。」

児島由紀子の「ロンドン通信」

と、ただ懐古趣味でクイーンをほめたたえて(そりゃ、私もブライアンのギターを聴けて本望でしたけどね)、アダムのことは付け足しみたいに「思ってたより良かった」って全然ちゃんと自分の新しい目と耳で確認してないレビューより、全然核心突いてますよね。
それが、イギリスの老舗のメディアで書かれていることがすごくうれしいです。

1930年創刊の『The Daily Star』のレビューも

偉大なロックボーカリスト、ポール・ロジャースも、フレディ・マーキュリーの劇場性を演じることはできなかった。
しかし、「アダム・ランバートという名のちょっといかれたやつ」(愛という名の欲望: Crazy Little Thing Called Love のもじり)は、ボーカルの華麗さと「魔法のひとふり(Kind of Magic)」にふさわしいことを証明してみせた。

As great a rock vocalist as Paul Rodgers is, he never had the theatricality to do Freddie Mercury's music justice.
But mascara and leather clad Crazy Little Thing Called Adam Lambert proved he had the vocal flamboyance and right Kind of Magic.


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jo

そうそう、「歌がうまい」ってひとくくりにされるけど、確かにポール・ロジャースに、フレディの華麗さや、アダムが持ってる劇場性はなかった。
フレディの死から21年、アダムが彗星のように現れて、ブライアントロジャーといっしょに「クイーンの夢」を復活させてくれたのね。

今日も朝4時に起きて、モニカさんのアポロ劇場からのユーストを見てたけど、初めて『ドラゴン・アタック』をセットの流れで見て感動しました。



部屋中真っ赤の、赤一色の、そんな所に連れてってくれ

って冒頭の歌詞からアダムが思いついたことだろうけど、あの不死鳥みたいなエルモアダムが出て来る瞬間って、衝撃以外のなにものでもないですよ!
あさっての最終日にユーストがあるかどうかわからないけど、ぜひ自分の目で自分の耳でその瞬間を体験してみてください!(15日、日曜日の早朝4時です)

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