半開きの扉を、無理に押し開けようとしても、
行くべき道ではない場合は閉じられるでしょう。
だから、扉が閉じられるという好機もあるのです。
何でもかんでも、自分の進みたいように進めると、
多くの危険や誘惑を通り抜けられないこともあり、
同じような過ちを繰り返してしまう恐れが生じます。
誰にでも、自分に必要な試練や困難がありますが、
不必要な問題を、自ら抱え込む必要はありませんし、
不相応の高望みが、自分を苦しめることもあります。
本当の幸福は、何を持っているかに関係ありません。
自分が持っていないものばかりに関心を持つ人は、
他人を妬み、自分と他人の平和さえ壊しかねません。
自分が持っているものが、たとえ少なかったとしても、
持っているすべてのものが贈り物だと感謝できれば、
多くを持っているのに満足しない人より幸福でしょう。
人は、何を手に入れたかではなく何を与えたかで、
得られる喜びの大きさや長さが変わってきますから、
得る門だけではなく、与える門にも目を向けましょう。