自分には、まだ実力がないからという理由で、
今より上のポジションにつくことをためらうのは、
恥をかきたくないという思いもあるからでしょう。
自分に実力があるからポジションにつくのではなく、
ポジションを経験するから自分に実力がつくのです。
そこを、勘違いしてしまうケースが少なくないでしょう。
人前で話す場合も、1回目より2回目、2回目より3回目と、
うまくいかなかった原因を改善していくことで上達しますし、
回数をこなさないで、実力がついていくことなどありません。
準備不足が原因で、残念な結果になることも多いでしょう。
実力以上に、うまくやろうと緊張しすぎることも多いでしょう。
人は、そのような経験をしながら、実力をつけていくのです。
誰かの未来のために、必死に頑張っていることが伝わると、
たとえ、うまくできなかったとしても応援してくれる人が現れ、
都合の良い出来事だけがプラスではないことが分かります。
自分にとって、都合の悪い出来事が起こるかもしれませんし、
かきたくない恥が、たくさん用意されているかもしれませんが、
それを避けていては、いつまで経っても実力はつかないでしょう。