多かれ少なかれ悩みはあるものですが、
悩みの重さの感じ方は人それぞれ違い、
自分の感じ方とは異なることでしょう。
心の中にある悩みや不安、怖れなどを、
誰かに打ち明けるのは勇気がいりますが、
聴いてもらうだけで救われることもあります。
解決してもらわなくても、アドバイスをされなくても、
否定されずに話を聴いてもらえたというだけで、
心の重荷が軽くなり、心の中が整理されたりします。
自分が聴き手になる場合は謙虚に耳を傾け、
相手の考えや思いに助言や忠告をするのではなく、
心の状態をあるがままに受け入れることが大切です。
自分が相手を理解し尽くすことなど不可能ですし、
相手の問題をすべて理解したと思った瞬間から、
それは自分の枠の中にはめ込むことになるのです。
自分が教え導くなどという上から目線ではなく、
苦しんでいる相手と同じ目線で見ようとする優しさが、
相手の中にある可能性を引き出すことになるのでしょう。