この弦楽器「真琴」が我が家に来てもうすぐ1年。
弦は使っていると交換する時期が来ます。
音がだんだん悪くなるんですね。
使っているとなかなかその変化に気づきにくいのですが。
3ヶ月で交換する人もいれば1年で交換する人もいて、最低でも1年で交換した方がいいと聞いていたので、もうすぐ1年経つから交換の時期だよなあと気にしていました。
この真琴は1オクターブ違う弦が2本ずつ並んでいる22弦倍音モデル。
当然、22本を交換しないといけません。
うーん、ちょっと多くないか?
弦の交換に関しては本数の少ない9弦や12弦のモデルがうらやましく思います。
手順や交換用の弦の手配など、いざ張り替えるということを考えたらすごく敷居が高い気がする。
と、思っていたら真琴企画で弦の交換のワークショップが開催されるではないか!
ということで予約して、先週、行ってきました。
ワークショップ(午後の部)ではその日の参加者は私の他にもう1名です。
真琴企画代表の出沼さん(真琴の開発者でもある)が手取り足取り教えてくれました。
まず、弦をすべて切って外します。
そしてボディーを磨きます。
熱いおしぼりで木製ボディの手垢、脂をしっかり落としてからから拭き。
真鍮パーツは紙やすりを使ってこすって黒ずみを落とします。
サウンドホールの中にほこりがたまっているとのことで業務用コンプレッサーでエアーを吹きかけてほこりを除去。
プシュー!!
そして、ようやく弦を張ります。
ここから本番。
やってみると弦を張るのは難しくありませんでした。
しか~し!
音を鳴らして電子チューナーを見ながら音階を確認して、目的の音階になるようにハンドルを回して弦を張っていきます。
ここで注意したいのは、合わせたい音階を間違えて1オクターブ上の音階に合わせようとすると、張りすぎて弦が切れるのです。
隣の弦の音の高さと比較すれば1オクターブ違っているのはわかるはず、間違えないはず、、、、、、なのですが、、、、、
何本も調律して弦を張っているうちに混乱してくるのです(言い訳ですが)。
チューナーの表示はドレミじゃなくてCDEというアルファベット表記なのもあって、わけわからなくなってきて、、、
「1オクターブなんて違っていないはず」
「あとちょっとハンドルを回してっと・・・・」ギュッ
バシン!!!!!!!!!
弦が切れました。
びびります。
何でこうなったかはわかっているのですが、わかっていてもやってしまった。
そうならないようにと思っていたのに。
1本だけでなく、3本も切っちゃいました。
もう軽くトラウマですよ。(翌日自宅で調律するときにあとちょっと回そうとして、でも少し躊躇して、切れたらどうしよう!と、ドキドキにながら調律することになりました。)
弦が多いと大変(弦が切れたのは弦が多いせいにしておきます)!
それでもなんとか出沼さんのサポートを受けながら張り終わりました。
うう、疲れる。
張り直したばかりでは、まだ調律しても安定しないということで、今日は弾けません。
最後に、おまけのタイム?真琴を貸してもらってみんなで演奏となりました。
もちろん、曲を弾くわけではないですからね、私に曲は弾けません。
気分で弦を鳴らすのです。
電気を消して(もう外は暗くなっています)キャンドルに火をともしてしばし音だけの世界へ。
きれいな音に浸ります。
演奏終わって電気を付けて、
”やっぱりそうなったか”
この時の調律はエキゾチックな音階。
出沼さんは「この音階を弾くときはスパンコールの衣装が合うのよ」とか「こういうのを着て踊りたくなっちゃうのよ」とかそんな発言を何度もしていました。
踊る気満々?
はい、出ました、やっぱり!
出沼さん、触るだけでシャラシャラ鳴る衣装(女性がベリーダンスで着るような)を取り出します!
もうノリノリです。
「これ、安かったの」とか「ほら、これを頭に」と解説しながらどんどん自分の服の上から装着していく!
装着完了!
もう、楽しい、踊りたいというのが止まらない状態です。
私達参加者2人も真琴を抱えて弾きながら踊ります(腰をフリフリ!)。
私はいつの間にか腰にシャラシャラなるヒップスカーフ?を巻かれて、一緒になって腰を振る振る!
音がシャラシャラ!
真琴はお上品に鳴らすだけの楽器じゃないですからね。
楽しく踊ってワークショップが終わりました。
さて、きれいに磨いて弦を交換して、私の真琴も喜んでいる?気がします。
来年、交換するときはまたワークショップに来ようかな?楽しかったしね。