■ウルトラマンが怪獣を作る | 心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

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見えないけれど、やさしく包んでくれる。
風のように、水のように、普通の幸せに気づける、
そんなお話をお届けしようと思います。

正義の味方は

怪獣が暴れた時に登場してくれます。


とってもありがたい。

犯罪者を、さばき、やっつける正義の味方。


ところが

「正義」が存在するためには

「悪」が必要になることもあるのです。


怪獣がいないウルトラマンは

ただのヒマな宇宙人ですから。


怪獣がいたほうが

都合がいいわけです。


だから

作り出す。




また、人間やウルトラマンからすると

怪獣は「悪」ですが


怪獣からすると

「自分の思うこと/生きる道を邪魔する悪いやつ」

がウルトラマンになるのです。


これは昨日の話につながりますね。

http://ameblo.jp/kokoro-ya/entry-11098640461.html#main




「悪人」という映画を観るたときも

同じことを考えました。


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そもそも「悪」ってなんだろう。


そして「正義」ってなんだろう。




ただ、言えることは



「正しさ」を振り回す人の周りには


いつも


「正しくない」人や出来事ばかりが

集まってくるってことですね。



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S 「世の中には人を殺してバラバラにしたり焼いたり 悪いやつがいるもんだな」


N 「人にはそれぞれ事情があんだよ」


S 「お前、こいつらの肩を持つわけ」


N 「じゃなくて、世の中は 単純に善悪じゃ決められない って言ってんの」


S 「なんで、こいつら悪いやつじゃん」


N 「そいつらのことはどうか知らないけど、 例えば・・・ こういう場合はどうだ」



 ***



男Aが歩いていたとしよう。


男Aは犬が嫌いだったので

よけて通ろうとした。

そのとき、ちょっと車道にはみ出した。


車を運転していた 男Bは

まさかAが車道に出るとは思わなかったから


轢いてしまった。


そして、そのまま男Bは

「すまん、急いでるから」と走り去った。


S 「そんなもん、事情もくそもねーよ、  ひき逃げじゃねーか」


N 「でもな、男Bの車には、  手術に使う輸血用の血液を積んでいて

 早く届けないと10数人の命が危なかったんだ」


S 「え、そうなの?」




それから


N 「他の車は、みんな関わりたくないので 誰も止まらなかったけど

 一人だけ助けてくれた男がいて、 これが 男C な。


 男Cのおかけで、男Aは一命を取り留めることができた。」


S 「みろ、世の中まんざら捨てたもんでもないよ」


N 「ところが、男A二は計画があった。


実は、このA、自分が住むアパートの上の階の住人と騒音のことでもめていた。


うるさいから何度も注意したけど、子供のやることだからと取り合ってくれないんで

一家皆殺しの計画を立てていたんだ。で、とうとう実行してしまった」


S 「男Cが助けなかったら、  一家全員殺されずにすんだわけ?」


N 「そう。さて、今までの話の中で 悪いやつは誰だ」


S 「犬・・・?」




こちらより引用↓


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