温存がいいか、全摘出がいいか その2 | トリポジ☆乳がん☆乙女崎夢子の場合。

であったところのおばさまから、

句読点のない、

意味不明な言葉の羅列の改行もない長文メールが

20分おきに送られてきたのだけど。


今日の短時間と一方的なメールの内容から心の毒吐きさせてもらいます。










メスを胸に入れたくない。



そんなの皆じゃない?


自ら希望してさ、美容のための豊胸手術する人以外、


あったりめーだ。byルフィ


だと思う。


私は胸を保つことを諦めたんじゃないよ。

「あきらめないでください」

ってアナタにいわれたかないわwと心底ブチ切れそうになった。


だって、「あきらめないで」って言い放つその患者さんは、

温存可能なんだからね。


あきらめなかったら温存になるの?


あきらめた人が全摘出になるんか?


言葉を慎めバカヤローって思ったさ。


大喜びで自分の胸をゴミ箱に捨てるやつがどこに居る?

35年ずっと一緒に身体にいてくれた一部だよ。

機能しなかったけど、一度は子供にくわえてもらったお乳だよ。

もっと40代だったり50代だったり60代で乳がんになられた方なら、

その年数が増えるほどに「一緒にいきてきた胸」なんだよ。



対価となっていただけるものが「命」だから、


そこに迷いなどないわけで。


や、迷ったけど、胸を選ばないだけ。


うれしいうれしい♪胸が全部とられていくよ~♪


なんてヤツはいないわけ。


だからこそ、この方は諦めるなっていうわけね、きっと。


諦めない方法がいっぱいメールされてきたんだけど、


信じることと、祈ること。


益々ふざけてんじゃねーぞってなったわ。



誰よりも信じてるし、誰よりも祈ってる。


でもそれは、胸がもってかれないことじゃないんだわ、私。



子供たちとずっと一緒にいられる自分でありたいし、


そのためには命が必要で、


そのためだけの祈りと、治る姿をずっと信じている。



少しでも小さくなれば温存できる可能性が出てくるでしょうって書いてあったけど、


クチでも言うたけど、『私のは場所が温存できる場所じゃないんだってば』ってことを、なんでアナタにこんなに理解してもらわないといけない?


って思ってたら、「場所が移動することがある。祈ることは大事だ」ときたw



温存可能だとしても全摘出にしてくださいって言いたい私に、

無意味なアドバイスあざーっす。



その人は、最初3cmのしこりが、今は1,8cmほどになってるそうな。


「乙女崎さんはしこり何cmでした?」 「4cm」

「で、今どのくらい?」 「3cm」

「・・・あ。」 「・・・・は?」


という会話の後で、自分はこんなに小さくなったし、

もっと小さくなる。

乙女崎さんも絶対にもっと小さくなるから大丈夫です!


と力説されたんだけどね。




ガン患者同士が、目の前で語り合うには危険な領域に土足で踏み込んでくるこの人の何かが気に食わなかった。



ブロガーさん同士じゃ絶対ありえない会話だ。



似たようなことを祈りあうけれど、また全然違うんだよ・・・なんか。・・・・この人との会話って。




いちいち「・・・あ。」とかがね、



「あ、悪いこというてもーたw」的な。


おばちゃん、性格悪いねって言いたくなる感じ?


なんでいちいち納得してることを全部あんたに伝えて、

それでも納得いかないって感じで語ってくる??

自分の治療が一番だって言いたいの?




私は先生を信じているし、先生は神様だと思ってるから、

私は自分の治療を信じてやってくし、普段は忘れて楽しく暮らしてるんですーって話をしたら、



メールで「先生は神様じゃないから、自分で祈って信じるほうがいい」みたいなのも書いてあったw





いちいち、私の人生に入ってこないでくれないかなーって本気で思う。


だって命がけで治療してるんだよ?私。


私、誰より治りたい。


誰もが我が子が可愛いと思ってるだろうけど、その中でも特別我が子が一番可愛いと信じてやまないのと同じように、


あんたも治りたいと思ってるだろうけど、いやいやいやいや、多分この治りたい願望は世界TOPの座をいただけるほど私が宇宙一だと思うぜ?


って叫びたくなったよね~。







私はね、



全摘出だから悪性なのでもないと理解しているし、



全摘出だから可哀想なのでもないと理解しているし、



温存だからってリスクが高いわけでもないと理解してるし、



温存だから良かったねって話ばかりでもないとも理解しているし、



何よりも、



私は私なのよ。




何があったって。




自暴自棄で言うのじゃない。




ほんまにほっといてくれへんやろか。



って話。



あなたは心配しないでってことが伝えたいわー。




世の中には、脱毛がイヤで抗がん剤治療を本当に受けない選択をする人がいると聞いた。


私にとっては確かに脱毛を経験する前の精神不安定度はかなりのものだったし、「余裕だったよ?」とは嘘でも言えないけれどね、経験してしまえば「こんなもんw」だから、命の選択よりも大事な髪の毛のある日々なんてありえないって思っちゃう。


でも、それは私の価値観なんだ。


私の人生においての重要事項の優劣と、誰かが一致することはない。



だから押し付けちゃいけないんだよね。



大事な友達が、目の前で選択を迷っていたら、「命を選んでほしい」と訴えると思う。それでも友達が[NO」のフラグを立てたなら、それを応援するし、そこからは祈るんだ。



でも、私の選択は、常に命が最優先なんだ。


子供と過ごす時間が欲しいんだ。



その選択には沢山の涙と、だけど案外小さな覚悟だけが必要だった。




あきらめないでって頼まれる筋合いはないんだっつーの。



私が胸を失うことで、誰かに迷惑かけるならば話しをしようじゃない。


でもその話の相手はアンタじゃないんだ。そこを理解しておくれよ。

迷惑をかけるであろう相手と話をするよ。



明らか胸を取る必要なんてなかったのにって話だったならば、


それもいいんじゃない?

いつか再建するからさw



私、ヤケクソで生きてるわけじゃないのよ。


選択をしたの。


自分で。



小さな胸にもうすぐサヨナラすることが


今回の人生で私が味わうとも想像もしなかっただけで、


こんなことも味わえる人生だったというだけで。



誰よりもエキサイティングじゃねーかよー!って


最近やっと「それもアリアリ!」って笑ってられるんだけど???






だけどその一方で、こないだ海水浴に行ったとき、


浜辺で無意識に近い感覚で


『乳がん 全摘出 海水浴 』


って検索した自分がいたんだ。



沢山の女子の可愛い水着姿を見たからかな。

子供連れて海に入ってるママを見たからかな。



すぐに検索結果を押すことなくバカバカしくなって閉じたけどね。

別にTシャツ着ればいいじゃないw

そのときには絶対にそんなこと気にするような私じゃないのにw

今だから検索しちゃうんだ。





簡単じゃないんだ。


わかんないだろうよ、この奥さんには。


や、わかるから、この人は信じて治療をして

なんとしてでも胸を保ちたいのかもしれない。


キモチは同じなんだとも思うんだ。


だけど私は全摘出をするんだ。


でもそこに向かうには、やっぱりまだ乗り越えてる最中だから。



てかまだ始まってもないのよ。



温存でも、傷がどう残るかで悲しい人もいっぱいいるよね。


なんかさ、乳がんってデリケートなところ、いっぱいエグってくれるけど、


オンナは強いからね。


大丈夫。きっと。



ちょっと言葉悪いけど、毒づいて終わらせたい。



おばばめ!お前のせいで、ちょっとだけ心が苦しかったじゃねーかよ!!!




てことで、次回から時間を変えてもらって同じときに点滴しなくていいように


先生にお願いするつもりだす。





着信拒否とメールも短く返事に徹しよう・・・。



でも、悪い人じゃないんだよ。



KYなだけ。(そこ重要だけどねw)



でも、この奥さんも、絶対に治りますように。



それだけは痛みが分かるからね。


祈っています。