今までのオルジナル脚本で最も面白かったですよ。

能力の行使もなくバトルもない。でもアニメ-・超電磁砲ぽい回と思ったのは私だけでしょうか?

どうしてかと考えるに寮監主役の雰囲気で裏では黒子が確実に主人公として頑張っていたからです。

”レールガン”というタイトルですが”禁書目録”で描けない学園都市を別視点で扱った作品です。その目になるのが美琴や黒子たちです。それゆえに彼女たちの存在が大きいほどレールガンの世界に入り込みやすいということでしょう。固法 美偉の回のように視点が変わると見ている人が混乱する可能性も大きいと思います。

さて、今回は寮監主役の回と思わせておいて黒子が見事に主役を演じていました。いや、このアニメの主人公は黒子でしょう。


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冒頭から寮監先生の本領発揮!

超電磁砲のコミックス3巻の黒子の日記(カバー表紙を取ると黒子の可愛い日記があります)によると入寮早々に

レベル4の1年生を三人相手にして瞬殺してと書かれています。
寮監先生は規律重視の堅物で職務重視。当然ながら浮いた話は皆無と思われますね。規則或いは時間厳守というのは一度でも規則を破ると以降の基準が曖昧になるので規則を守らせる側としては当然の行為です。そのあたりは古いのですがMax Weber(マックス_ヴェーバー)の『官僚制』でも述べられています。
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ファミレスで美琴に愚痴っていると件の寮監先生を見かけます。何かあると思い尾行することに・・・。どれにしても黒子の言葉には毒がありすぎです。新井 里美さんのアドリブが入っているのでしょうね。きっと!自己の思いを逆に黒子に託しているとか?賞味期限切れ目前とかね。とにかく黒子の黒子らしいお言葉の羅列でした^^;行き先は13学区。ここは幼稚園や小学校が多く存在している場所で木山春生が教師としていた小学校もあると思われる場所。その関係で置き去りにされた子ども達の施設もあるということですね。
そして寮監先生の行き先は”児童擁護園のあすなろ園”でした。寮監先生がボランティアをしていることが判って反省する黒子ですが「私たち」って美琴も同罪にしている^^;そこには初春と佐天もいました。二人は成績が悪かったのでボランティアに来ていたのですが成績が悪い二人には思えない。とくに初春はね。
その二人を引率しているのが大圄(←漢字あってますか?)です。寮監先生は大圄先生に惚れていますね。そこで黒子が一計を案じますが、もたもや良からぬ結果が見えているような・・・^^;


「苦節29年」とか「一生行けず後家でもかまわないと仰るのですの?」とか言っていいののかなあ・・・と思っていたら寮監先生はその黒子の言葉に乗せられたあああ!寮監先生の恋は黒子の掌で弄ばれることになったのです。あすなろ園で一緒にボランティアすることになった美琴と黒子。心配で黒子に声を掛ける寮監先生に「大船に乗った気でいて下さい。」って、浮沈戦艦大和や沈まないと豪語していたタイタニックの例もあり心配です。


寮監先生と大圄と二人きりにさせるために子どものためにケーキを作らせるようします。寮監先生は舞い上がっているのか料理を上手く作れないのか判りませんが小麦粉の袋を破り損ねて粉塵状態です。次善の策を用意していてケーキを買いに。。。。帰ってきたら傷だらけ状態って不幸すぎる。


黒子が大圄の理想の相手を聞きだすと”他人のことを思いやれる人だ”と大圄先生が答えたところで地震発生。
見事な指示で皆を机の下に隠れるようにと寮監先生。
しかも大圄先生にその様子を誉められデレデレ状態の一歩手前に至ることに。ついには浮かれて厳格な寮監が門限を破った生徒を許してしまうくらいに・・・・凄いですね、恋って!


そこへ大圄先生から内容は相談事があると電話が掛かってきます。!
ひょっとして計画通りに事が進んでプロポーズかと期待する黒子たちです。待ち合わせのファミレスへ尾行する4人です。そこで結婚相手についての相談で結婚相手が年下はどうかと尋ねられて状況だけで自分のことだと思う寮監先生です。その気になった寮監先生は、オシャレをしてあすなろ園に行くのです。そして大圄にあの相談のことをとを尋ねると指輪を取り出し、寮監先生のおかげで決心がついたとプロポーズを・・・・・

なんと相手は園長先生だった!


結局は寮監先生は以前の厳格な状態に逆戻り。

今回は美琴や黒子の視点での回なので伏線らしいのは美琴の木山先生に関する回想と地震くらいでしょう。黒子たち以外の視点だと伏線が張りやすいので多く挿入できます。もっともミスリードを起こさせる伏線もあるでしょうから今後の展開が楽しみです。
次回はメイド回ですか?さて、どうなることでしょう。