2017-02-03 18:01:45

政府案「残業月100時間」「2カ月平均80時間」は過労死を政府が容認するもの

テーマ:働くルールづくり
 過労死の労災認定基準は、脳・心臓疾患が発症する前の1カ月間に月100時間超、または2カ月から6カ月間に月80時間超の残業です。

 ところが、政府は2月1日、「働き方改革実現会議」の中で、単月なら100時間、その翌月と合わせた2カ月平均では80時間までなら残業を認め、残業上限を月平均60時間、年間計720時間までとする政府案に沿って議論を進めています。

 「単月なら100時間」「2カ月平均では80時間」というのは、今現在の過労死ラインです。政府は労働者が過労死してしまう残業時間を「残業の上限規制」にしようとしているのです。言い換えれば、企業が労働者を過労死するまで残業させることを政府が容認するということです。現時点で安倍政権の「働き方改革」というのは「過労死容認のための改革」と言わざるをえません。

 佐々木亮弁護士の「法として時間外労働は100時間までならOKというメッセージを発信するのは危険」、「特に法を守らないブラック企業が、『法律が100時間まで働かせていいと言っているのだ!』などとわけのわからないことを言いだしそうで、想像するだけで暗澹とした気持ちになります」との指摘に同感です。

 実際のデータでも見てみましょう。

 下のグラフは、厚生労働省「過労死等の労災補償状況」の中にある「脳・心臓疾患の時間外労働時間数(1カ月平均)別支給決定件数」の「死亡件数」から作成したものです。
 

 上のグラフを見れば分かるように、過労死の件数は残業80~100時間のところが最も多くなっているのです。

 下の表とグラフは、割合でも見たものです。
 
 

 上記にあるように、残業80~100時間は過労死の44.1%を占め、残業60~100時間になると51.8%を占めます。データで見ても、現在の政府案は過労死の半分以上を「容認」するものなのです。上の表にあるように、過労死をなくすためには、残業の上限規制を月45時間未満にする必要があります。そして何より原則は残業なしで8時間働いたら帰る、暮らせることです。いま「わたしの仕事8時間プロジェクト」がネット署名を集めていますので、ぜひご協力をお願い致します。「8時間働いたら帰る、暮らせるワークルールをつくろう。」の声を広げて、過労死・過労自死・長時間労働をなくしましょう。

井上伸
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コメント

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6 ■Re:Re:無題

>あさん

自己レス。「適正人員を通常期ではなく繁忙期で」は「適正人員を通常期ではなく閑散期で」の誤り。

5 ■Re:無題

>ピッコロ大魔王さん
>週6日働くとして8時間+4時間
労働基準法第32条第1項…大丈夫ですよね。


奥谷禮子が労働基準監督署は不要だと言うくらいだし、労働基準法は労働者寄りの法律なんだけど、アーマーキングさんやブログ主は、理想を掲げることと限度を規定することの区別ができてないし、適正人員を通常期ではなく繁忙期で考えてる気がする。


待機・宿直を含まず1年通じて月200時間超の残業をしてたことがあるけど、上司の采配が上手かったことや周囲との良好な人間関係のおかげで、それほどストレス溜めずに済んだかな。逆に残業が少なくても、(ミスして誰かに迷惑をかけても、絶対に自分は悪くないと言い張るような)変なのがいると大きなストレスになった。
電通の高橋まつりさんの件に関しては、記事等を読む限り、残業時間の長さより上司・同僚等の無理解・パワハラが大きな要因の気がする。

4 ■無題

私は小さな会社を営んでいるが、週6日働くとして8時間+4時間なんて日常だぞ。

繁忙期はもっとハード。

それっくらいで死ぬか?

3 ■Re:過労死は自己責任、批判は共謀罪で押し潰すby経団連

>monkeyさん

>奥田禮子なる財界人のマドンナ、労働者の妖元帥が「過労死など自己責任」と言い放ったそうですが、経団連も同じ考えだと思わざるを得ません。
小泉元総理お気に入りの元労働政策審議会労働条件分科会使用者委員の「奥谷」禮子は、経団連というより同友会。その発言が原因で任期が更新されなかったけど、10年以上前の話だよね。

>メディアでは100時間が上限が報道されていません
あなたが知らないだけのこと。
http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS27H5S_X20C17A1MM8000/
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170128-118-OYT1T50061
http://mainichi.jp/articles/20170129/k00/00m/040/024000c
http://www.asahi.com/articles/ASK1X45ZKK1XULFA005.html
http://www.sankei.com/economy/news/170128/ecn1701280012-n1.html

>労使協調ではなく労使服従の労組貴族の寄合の連合では話にならんわ
「労使服従の労組貴族」とは「御用組合」のことを言いたいのかな?
全労連(全労協の可能性は低いし)なら話になると言いたいのかもしれないけど、話し合いとは相手が自分の主張を100%丸呑みすることだと思い込んで、落としどころを模索することができないような輩は、前述の奥谷禮子と同様、蚊帳の外へ放り出されるだけのこと。
連合は地方とか産別とか下部組織同士の利害関係があって全体をまとめきれない優柔不断なところがあり、全労連は上意下達的で労働運動より政治運動や社会運動に入れ込み過ぎなところがある感じ。

2 ■無題

労働基準法は国民を
ギリギリ殺さずに労働させる為の法律。

1 ■過労死は自己責任、批判は共謀罪で押し潰すby経団連

私も若くないので(あと1ヵ月ほどで55歳になります)、80時間でもキツいです。
昨年は80~90時間超が3ヵ月続いて死ぬかと思いました。
メディアでは100時間が上限が報道されていません。
上限80時間すら改善する気が無いようでは、話にならん\(`O´θ/!
奥田禮子なる財界人のマドンナ、労働者の妖元帥が「過労死など自己責任」と言い放ったそうですが、経団連も同じ考えだと思わざるを得ません。
労使協調ではなく労使服従の労組貴族の寄合の連合では話にならんわ(`ヘ´)!

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