派遣村の相談に参加して | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

4月8日から9日にかけて行われた「春の派遣村」

その電話相談に参加しました。


電話は朝からなりっぱなし状態でした。

相談を終えるとすぐに次のコールがかかる。


切実な声が次々と寄せられてきました。

電話相談でフリーダイヤルとしたこともあり、

全国各地から電話がかけられてきました。

私が受けた電話では、

北から山形、群馬、新潟、埼玉、千葉、東京、

静岡、愛知、滋賀などでした。


相談の多くは、生活費がない、

寮を出なければならない、

派遣で働いているが就業日数が減らされた、

ハローワークに仕事を探しに行くも、

2時間~3時間待ちは当たり前、

この先どうすればいいのかなどなど

切実なものでした。

中には電話の向こうで泣きながら訴えてくる人もありました。


派遣で働いている人の相談では、

この数ヶ月派遣先が休業するようになり、

就業日数が減らされ、収入が激減しており、

どうしたものかという相談がいくつかありました。


派遣先で働く人は、

雇用調整助成金により休業補償がされますが、

派遣労働者はその範疇に入らず、

就業が減らされるだけで生活できない。

どうしたらいいのか。


相談に対し、明確な答えを持ち合わせているわけではありませんが、

労働組合に加入して就業保障を派遣会社に求める方法、

さっさと見切りをつけて直接雇用の仕事を探す方法など、

持てる知識の中でできる限りの話をしてきました。


こうした方々に共通しているのは、

情報量が少ないということです。

就職支援制度、融資制度など、

使える制度があっても知らない場合も多くあります。


様々な行政機関で相談しても、

教えてもらえないのでしょう。

制度を始め様々なことを知っているのか知らないのか、

情報をとるだけのものをもっているのか、

大きな差があります。

まさに格差固定が進んでいることを感じさせます。


相談をする中で、

感謝の言葉もいただきました。

本来、行政が苦しんでいる人々を救済できておれば、

こんなとりくみは必要ないはずです。


自己責任の部分もあるでしょう。

しかし、すべてを自己責任で片付けることはできないはずです。

自己責任ということで片付けるのは簡単なことです。


根本原因は何なのか、

どうすれば少しでも解消できるのか、

できる限り多くの人々が、

安心してくらし、生き続ける社会をつくるためには、

どうすればいいのか。

そのことを改めて考えさせてくれました。


こうした活動で救える人々はわずかかもしれません。

だけど、こうした活動を通じ、

世の中の仕組みが少しでも変化するならば、

目的は果たしているのかもしれません。


マスコミの注目も集めていましたが、

一過性のものに終わらせることなく、

今後もこうした運動に参加したいと思います。

(by mark)