08年最後の日に職と住失った人を支援する「年越し派遣村」スタート - 09年はこの状態の変革を | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 派遣切りされたと言われた8万5千人は氷山の一角です。すでに建設業やサービス業にも余波は及び始めています。路上生活者への支援が定着している池袋や渋谷でも炊き出しに例年の1.5倍の人がやってきています。今回はじめてこの地で支援を行いますが、もともとこの周辺に野宿している仲間も、東京駅周辺の仲間も、もちろん区別なく誰ひとりとして排除することなく、みなさんを受け入れる取り組みにしていきます。


 この寒空のなか、路頭に迷う人たちが増えています。しかし、役所は閉まっています。新しい仕事は簡単には出てきません。不動産屋も開きません。住居が決定的に不足していて、雇用促進住宅も活用すると言っていますが、東京都では事実上あきがないような状態です。その他方で、会社の寮はどんどん人を追い出してあきができている状態なのです。この転倒した状態をあらためさせなければいけません。


 各地で路上生活をしている人たちの命を支える一連の活動が行われています。こんな世の中おかしいという声を来年以降、大きなうねりにしていきましょう。


 --きょう午前10時から東京・日比谷公園で行われた「年越し派遣村」の「開村式」での湯浅誠村長(反貧困ネットワーク事務局長)のあいさつです。


 午後5時半現在で、支援を求めての入村者数約120人、ボランティアは350人を超えたと実行委員会は発表しています。(※詳細は、「年越し派遣村ブログ」 を参照してください)


 「派遣切りは許さないぞ!」
 「企業は社会的責任をとれ!」
 「年末年始を生き抜くぞ!」
 --2008年12月31日、2008年最後の日の湯浅誠さんの叫びを、みんなで胸に刻んで、2009年には、「この転倒した状態をあらためさせなければいけません」(byノックオン)


 ※あわせて、今できあがった「国公労連速報 2008年12月31日《No.2095》」を以下転載します。(※国公労連の木下教宣部長が作成したものです)


 「年越し派遣村」スタート 職と住失った人を支援
 大晦日から1月5日まで 東京・日比谷公園
  国公労連速報 2008年12月31日《No.2095》


 派遣・期間工切り、リストラが急速に広がり、解雇・雇い止めをされた非正規労働者は厚労省の調べでも8万5000人にのぼっています。そのようななかで職と住まいさえ奪われた労働者を支援する「年越し派遣村」が東京・千代田区の日比谷公園内に設置されました。主催は全労連、連合、全労協など労働組合や民主団体などでつくる実行委員会。


 31日午前10時に開村した「派遣村」には、午後4時30分時点で105人の入村者が登録。ハローワークが開く5日まで日比谷公園内に設置されたテント内で暮らします。ボランティアは10時集合時点で約200人、4時30分時点で約300人が参加しています。炊き出し、生活相談、労働相談、法律相談など多岐にわたっています。農民連は全国から寄せられた炊き出し用の米、野菜を大量に差し入れています。


 ◆全労働本部がテントを設置し、全日程で就活支援


 全労働は、「年越し派遣村」で就活相談所のテントを設置し、全日程で相談活動を行います。大晦日の初日には新宮峰男委員長、河村直樹副委員長らが就活支援相談にあたっています。


 3人の方の就活・労働相談を行った全労働委員長の新宮さんは、「いずれも職と同時に住まいを失った人たち。一人の方は「歩いて行けるハローワークを紹介してほしい」といわれた。安定所に行く交通費もないというのだ。本当にひどい事態になっている」と。全労働副委員長の河村さんは「6人の相談にのったが、2人は生活困窮がはなはだしいので、年明けにも千代田区役所に生活保護の申請にいってもらうことになった。就活相談と生活相談がまったく重なっている」と感想をのべていました。


 国公労連中執の瀬谷さんは、終日、ハンドマイクを持って、入村者への案内を行いました。


 国公労連本部は年明け後も、宮垣忠委員長(1月2日)をはじめ連日、「年越し派遣村」でのボランティア活動を行うことにしています。


 問合せ、臨時電話=090-3499-5244
 寄付口座=みずほ銀行銀座支店(普通)2692964「派遣村寄付金口座 弁護士 棗(ナツメ)一郎」