外国人労働者のひどい実態が | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

全労連大会の二日目。

熊本労連の代議員として参加した

中国人研修生が、

日本での就労実態を訴えた。

その内容は、ひどいもので、

怒りを覚えました。


外国人研修生の問題では、

安田浩一氏が書いた「外国人研修生殺人事件」の中でも、

様々な問題が告発されていたが、

当事者の話はいっそう衝撃的でした。

全労連のホームページにも発言が紹介されていますが、

ここでも紹介します。


 ローカルユニオン熊本に所属している。

日本で働きたいと中国の派遣会社に

4万元の登録料(日本円で70万円)を払ってきた。

お金は親戚と親に借りた。

2006年4月下関に到着すると、社長にパスポートと印鑑を取り上げられ、

天草の工場まで連れて行かれその日のうちに仕事をさせられた。

仕事は女性用の下着の縫製。

中国で面接受けた時は、働く時間は8時から5時だった。

しかし遅いときは夜3時まで働かされた。

ノルマが終わらないと社長に怒鳴られた。

休みは月2回で、給料は6万円で、残業代は時給300円。

通帳に印鑑は社長が管理しており、給料を使い込んでいた。
 ローカルユニオン熊本に加盟し裁判で闘っている。

希望をもって日本に来たのにこんな目に遭うと思わなかった。

奴隷のように働かされるこの制度はやめてほしい。

 2005年に派遣会社に

5万元(日本円で80万円)の保証金を支払って日本に来た。

06年5月から阿蘇の農家でトマトのつみ取り作業をした。

朝6時から夜6時まで働き、休日も2回。

その後は食肉加工工場に派遣させられた。

イチゴ農家でも働いた。
 裁判で人間の尊厳を取り戻したい。

日本の人たちと仕事をしたい。

仕事を一生懸命して日本の友達と遊べたらどんなに楽しいかと思う。

私たちが裁判に立ち上がったことで日本の人に

そんな思いをわかってもらえたらと思う。

全労連が提起した、多民族多文化共生の社会を早く実現してほしい。



あまりにもひどい実態があります。

人権無視の研修制度を改善し、

ともに手を携えて取り組みができるような社会をめざし、

運動をしていきたいと感じました。

(by mark)