monochrome 273 | コウの「やじうま絵日記」

コウの「やじうま絵日記」

日々の野次馬根性を写真で綴る。

「影の美味しい季節」



仙台駅から青葉城に続くメインストリート
青葉通りと旧電車通りだった南町通りの西はずれに
二つの大通りをつなぐ名もない路地を入ると
こんもりとしたケヤキやブナの庭園が現れます
昔著名な方の庭だったそうですが今は良覚院丁庭園茶室として公開されています

ボクはそこに行ったつもりだったのですが 残念ながら休園日でした
そんなわけで庭園には入れませんでしたが
その筋向かいに日本料理「 e. 」というお店が目に入りました
どう見ても下流老人が入れる雰囲気ではありませんでしたが
店の白壁に落としている影は ボクにも手に入る美味しさでした

夏の影は言ってみれば 太くて短い 影です
冬の影は 細くて長い のですが
この季節の影 秋の影は程よい柔らかさで いろんな想いが湧いてきます
だから 秋になると影を撮りに街へ出ます
黄色くなった枯れ葉たちと 裸の寒そうな枝たちと ハイヒールの後ろ姿と 
それらを包み込むような柔らかい影
まるでクロード ルルーシュの映画の世界を感じてしまいます
秋の影は絶品だとボクは思っています。