『新機動戦記ガンダムW』 | 赤と黒

『新機動戦記ガンダムW』

 『新機動戦記ガンダムW』

 

―あらすじ―
 人類が宇宙ステーションを建設した未来――アフターコロニー195年。地球とコロニー間での確執は、一触即発の事態にまで発展していた。

 

 面白い!

 

 第1話から主人公機が撃墜されたり、2話以降でも秘密保持のために機体を自爆させようとしたり、ヒロインを殺そうしたり…序盤から予測できない展開が続きます。また、主人公を5人の少年たちとした点は当たりでしょう。5人それぞれに個性があり、物語を展開させやすくなったように思えます。中盤からは地球、コロニー、ガンダムたちの三つ巴になりますが、地球内部やコロニー内部でも内紛があり、やや情勢が複雑になってきます。

 

 wikipediaなどからの情報を総合すると、「人気の秘訣は5人のイケメン主人公」のように書かれていますが、個人的にはライバルキャラのゼクス・マーキスに惹かれました。シャアを意識したキャラクターでありながらも、シャアとはまた違った魅力を持つゼクス。上記した地球、コロニー、ガンダムたちの全勢力に影響を与え、物語が引き締まったように思えます。ゼクスの友人にして好敵手のトーレスも、最初はいけすかないキャラかと思っていましたが、最後まで信念を突き通す熱いキャラクターでした。

 

 多くのガンダム作品では主人公が専用機に乗ることが多く、当然この『ガンダムW』でもウイングガンダムという機体などがあります。が、本作では主人公らが敵の量産機(『ガンダム』でいうザクみたいなもの)に乗ったり、自分の機体に他の人物を乗せたりすることが多いのも特徴でしょうか。

 

 ウイングガンダムはガンプラでもよく再販されているイメージです。『ガンダムビルドファイターズ』でも「ウイングガンダムフェニーチェ」という機体が登場した他、SDガンダムの新シリーズでも登場しました。