『さらば愛しき女よ』
『さらば愛しき女よ』(レイモンド・チャンドラー/訳:清水俊二)
―あらすじ―
私立探偵であるフィリップ・マーロウは、酒場で殺人現場に居合わせてしまう。さらには別の依頼で、依頼人が殺されてしまうという失態を犯してしまう。犯人を追うフィリップ・マーロウ。彼の前に明らかになる事件の全貌とは。
非常に有名なハードボイルド小説です。不可解な殺人事件、ユーモアたっぷりの駆け引き、そして愛ゆえに訪れる切ないラスト。何とも言えない余韻が残ります。
また、日本語のタイトルが恰好いいですね。「Farewell,My Lovely」という原題を。「さらば愛しき女(ひと)よ」と訳すセンスが素晴らしい。少しキザでありながらも、決してそれが嫌味になっていません。簡潔にして重厚。語感もよく、ハードボイルドな小説の内容にもよく合った、名訳のタイトルではないかと。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))/レイモンド・チャンドラー
¥907
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