『国銅』(上下巻) | 赤と黒

『国銅』(上下巻)

 『国銅』(帚木蓬生)

―あらすじ―
 奈良時代の日本。大仏建造の命を受け、奈良の地に集う国人たち。石を削り、材木を運び、錫を溶かす―命を賭しての労働の果てに国人が見るものとは。


 奈良の大仏を作る人足達の話で、決して派手な話ではありません。しかし主人公が多くの人と出会い、別れ、そして多くの事柄を体験し、学び、人間として成長していく物語であり、かなりのページ数ながらも最後まで読みきらせる力を持っています。実に読み応えのある小説でした。台詞や文章にも癖がないので読みやすいので、「長い小説はなかなか…」といった人にもオススメです。

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