明日は裁判所職員1次試験合格発表 | 彼の西山に登り

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今日はCSS池袋校にいます。

明日6/26(金)は裁判所職員の1次試験合格発表日です。
翌々日6/28(日)が地上A日程の1次試験のため、結果を見るのはそれが終わってからという方もいるかとは思いますが、今回はその後の対応等について書くことにします。


【結果が出なかった場合】
裁判所職員の1次試験は、出題科目にせよ、問題の癖にせよ、他の公務員試験に比べて特徴があり、傾向に合わせた対策の結果が強く出ます。また、タイミング的にも、国家総合職等を受験していない限り、最も早く受験した本番という方が少なくなく、対策が追いついていなかった場合もあるかと思います。
したがって、裁事の結果に引きずられないように頭を切り替えて、面接対策や今後の試験に臨みましょう。この切り替えが早くできるかが、今後の帰趨を決めます。


【合格した場合】
次は人物試験(個別面接)になります。
このところ、裁判所事務官の志望理由に関する情報収集が活発なようで、当ブログでも、ここ1週間ほど、この点について書いた以前の記事のアクセス数が、最新の記事を上回ることもあります。
ただ、今回同じお題で記事を書いても、基本的には似たような内容になることは目に見えていますので、必要に迫られているにもかかわらず、当該記事をご覧でない方は、そちらをご覧ください。

そこで今回は、2年前の上記記事以後の変化や、新たに得た情報に基づいて考えたことを付記するに止めます。

上記記事から現在までの間の制度的な変化は、①試験名称の変更、②人物試験の配点比率の変更(12分の6→10分の4)です。これらがどのような目的によるものかは推測の域を出ませんし、また決して単一の効果のみを狙っているわけでもないと思いますので、人物試験との関係でどうこう、と即断はできません。

一方、特に昨年裁判所の面接試験を受けた学生の報告などを見ると、従前と変化した点として、①面接時間が長くなった(従来20分程度が通常だったのが、昨年は35分程度が多くなった)こと、②志望理由などについて、従来よりさらに執拗に深掘りする場合があること、が挙げられます。

これは、裁判所の採用システム、特に上位合格者を除いて裁判所からの意向照会(いわゆる提示)が他の公務員試験に比べて遅くなること等から、内定辞退や意向照会しても辞退されるケースが少なくないため(※)、面接時に時間をかけて志望理由、第一志望性、適性等を慎重に確認するようにしたのではないか、と推測されます。

したがって、①裁判所の組織、裁判所事務官の仕事内容を調べ、自分がどんな仕事をすることになるか、どんな仕事をやりたいかについて具体的なイメージを作る(ただし面接本番で分かったようなことを言わないこと)、②できるだけ見学会や裁判傍聴など実際に足を運んで印象形成をする、などの工夫をした上で、面接カードを書き、実際の面接でも答えられるように準備しましょう。


※ CSSでも、本来裁判所事務官の志望度が高かった学生が、既に併願先で内定式等内定者同士の顔合わせも済み、相当の交流ができてしまってから裁判所の提示があったため、かなり迷いながらも結局併願先に行くことにするケースが毎年のように見られます。