フランス大使らが睡鳩荘を来訪 | 軽井沢高原文庫

フランス大使らが睡鳩荘を来訪

きのう、駐日フランス大使らが当館近くの睡鳩荘を来訪されました。明治初期にフランス人技師の指導で始まった世界遺産の富岡製糸場などを見学された後、軽井沢にも足をのばされ、フランス文学者朝吹登水子さんが長年、使用した旧朝吹山荘「睡鳩荘」を見学。事前に分っていましたので、あらかじめ「朝吹登水子とフランス」という原稿をつくり、フランス語に訳したペーパーを皆さまにお渡ししました。フランソワーズ・サガン、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ジャン・ポール・サルトルら多くのフランス文化人と交流のあった朝吹登水子さん。2000年、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエも受章なさっています。朝吹さんについて、加藤周一さんは、「二つの文化を生きた人」と表現しています。つまり、「日本とフランス、日本語とフランス語」。ひとつ、小さなエピソードを思い出しました。1998年ですから、もう17年前のこと。中村真一郎展開催にあたり、ポスターとチラシに、展覧会タイトルとサブタイトルを日仏2カ国語併記しました。ところが、フランス語のほうに1箇所、誤りがあったのです。小さなミスでしたが、考えようによっては重大なミスでもありました。それをすぐに、わざわざ電話で指摘して下さったのが、ほかならぬ朝吹登水子さん、加藤周一さんのお二方でした。