美術作品のディスクリプション | 軽井沢高原文庫

美術作品のディスクリプション

軽井沢は一昨日に続き、さらに雪が積もりました。30センチくらい。除雪車が出動し、除雪機のある家庭では除雪機が出ています。今日は快晴。きのうは、長野県主催の美術館職員研修が上田市のサントミューゼであり、よい機会ですので、仲間4人と参加してきました。参加者は県内の美術館学芸員40名ほど。講師は東京の(公財)永青文庫の竹内順一館長。テーマは「学芸員の文章読本」「作品のディスクリプション研修」。私が参考になったひとつは、日本語の文章では通じても、それを英語に翻訳する場合、論理的構造でなかったり、あいまいな表現は翻訳が難しいということ。推定表現も、根拠の程度に応じ、to deduce、to infer、to conjecture、to assume、to presume…など、多くあるということ。また、海外美術館を相手に美術品を貸借する際、詳細な作品調書を作成しますが、よく使う用語はあらかじめスタンプを用意しておくと、時間の短縮にもなり、便利とのこと。たとえば、Discoloration/fading(変色、退色)、No apparent damage(特に損傷なし)、Flaking(剥離剥落)など。美術作品2作を壁に掛け、そのキャプション(ラベル、レーベル、題せん)を60字、200字にまとめるディスクリプション研修も、私たちが普段、日常的にやっていることとはいえ、勉強になりました。