錆びたハサミは使うな!! | いけばな光風流家元 内藤正風のブログ

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今日は朝からお稽古の合間をぬって、プリンターで印刷に追われている、光風流家元 内藤正風です。

先日からこのブログの中で、
お花の長持ちする方法
を色々とご紹介させていただいています。
そんななかで基本的な事なんですが、皆さんに是非実践していただきたいことがあります。

それは何かと言いますと。。。

錆びたハサミは使うな~!!!

ってことです。


錆びたハサミっていうのは極端な例かもしれませんが、言うなれば、
切れ味の悪いハサミ
汚れてきたないハサミ
錆びたハサミ
これ全~~部、アウトです!!

お花ってどこからお水を吸いますか?
根元ですよね。
根元の切り口ですよね。
なのでお花が元気な状態を維持するには、この根元の切り口がとても重要になるんです。

例えば刃が欠けたようなものや、切れ味の悪いハサミで根元を切ると、スパっと切れずに切り口が押しつぶされたようになったり、切り口の細胞がグジュグジュになっちゃいます。
お花の切り口っていうのは、いうなればストローと同じですので、ストローの先が潰れていたりしたら水が吸いにくいのと同じように、こんな状態では、十分に水を吸い上げる事が出来ません。

汚れてきたないハサミは、
汚れているってことは細菌の巣窟
になっているってことです。
と言う事は切った切り口に細菌をこすり付けているのと同じ事ですから、そんな状態で生けても、細菌ですぐにお花が弱っちゃいますよね。

錆びたハサミなんてもうこれは切れ味悪いし細菌はもちろんモリモリいるわで、二重苦の状態です。

こんな風に考えると、ハサミって大切なんです。
おうちにあるハサミが
切れ味悪い、汚れている、錆びているって人は、そのハサミ捨てちゃってください(笑)
で、代わりに、カッターありますよね。
そのカッターの刃の古いところを折って捨てて、新しいところで根元を斜めに切ってください。
これが一番間違いないです。

もし使われているハサミが五千円以上の品だったら捨てずに砥ぎに出して使ってください。
五千円以上くらいの品でしたら、鋼(はがね)もそれなりにいいものを使ってありますので砥いで使う価値はありますが、そうでなければ使い捨てくらいに考えて頂いた方がいいですよ。

何故こんなことを言うかと言うと、決して物を粗末にしろと言う事ではないです。
いま刃物を研ぎに出すと、千円や千五百円くらいは砥ぎ代に必要になります。
千円や二千円で買われたハサミを同じくらいの金額を出して砥ぐって、別の意味でもったいない話ですよね。
捨ててくださいっていうのは大げさな表現かもしれないですが、これを機会に自分で刃物を研ぐことができるように練習されるか、
千円や千五百円くらいの砥ぎ代をはらっても良いくらいのハサミを購入される方が、今後を長い目で見ると物を大切にすることにもつながるのではないかと思います。

話を戻して、「たかがハサミ」って思われるかもしれないですが、このハサミの切れ味でお花の水揚げや日持ちが大きく変わってきます。
あなたの使われているハサミは、どんなですか??


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