Scott Jarrett / Without Rhyme or Reason | KOFNのある日どこかでJazz

Scott Jarrett / Without Rhyme or Reason

Scott Jarrett / Without Rhyme or Reason
KOFNのある日どこかでJazz


ピアニストKeith Jarrettの実弟による1980年の作品。

Dave GrusinのGRPから、そしてGRP絡みのJAZZ系の参加ミュージシャンを見る限りでは、
この時代のクロスオーバー・フュージョンのようなサウンドなのかな?と思いきや、
アコースティック・ギターの音がとても爽やかなSSW.&AOR.となっています。

窓から柔らかい朝日がこぼれてくるようなこのジャケットのイメージにも似た音楽。
スコットのヴォーカルは木漏れ日のように優しく、秋の静かな一日の呼吸を整えてくれるかのように。

Stephen Bishop, Kenny Rankin, James TaylorやLivingston Taylorあたりを思わせますが、
この癒され感はLIVあたりが最も近いでしょうか。
#8あたりのロマンチックな曲を聴くとStephen Bishopにも近いようですが。

全曲彼のオリジナル。

先週金曜日のイベントでも聴こえてきた軽快な#2の“I Was a Fool”。
#6“Doctor/Nurse”のようなGRPっぽいファンクも良い。

個人的にアルバムのハイライトだと思うナイーヴでロマンチックな#8の“The Image of You”。
そして兄キースのピアノが美しい#9“Pictures”でアルバムの幕は閉じます。

#9でのキースのピアノですが、やはりとてもポップ畑のピアニストには真似できない、
ただの伴奏ではないピアノ自体が主張するフレーズを弾いてます。
その音が邪魔にならないのはさすが。これもひたすら美しい曲。


Producer : Dave Grusin & Larry Rosen

Scott Jarrett : Vocals, Guitars

Dave Grusin : Keyboards
Keith Jarrett : Piano
Marcus Miller : Bass
Eddie Gomez : Bass
Chris Parker : Drums
Buddy Williams : Drums
Toots Thielmans : Harmonica
Ralph McDonald : Percussion
Larry Rosen : Percussion
. . . and others

1. Miles of Sea
2. I Was a Fool
3. Never My Fault
4. Without Rhyme Or Reason
5. On Looking Back
6. Doctor/Nurse
7. Lady
8.The Image of You
9. Pictures


Scott Jarrett "The Image of You"



"Pictures"はこちらから。↓
http://www.youtube.com/watch?v=hTqkFo9Jd8o