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2012-02-11 17:18:50

Tedeschi Trucks Band Live at 渋谷公会堂 2012/02/09

テーマ:ロック

KOFNのある日どこかでJazz
(写真はBARKSから。渋谷公会堂2月8日)


テデスキ・トラックス・バンドの渋谷公会堂の2日目に行ってきた。
名古屋と大阪と渋谷の1日目の評判の良さは伝わっていたので期待したが、
期待を遥かに超える素晴らしいライブだった。凄いものを見てしまったという感じだ。

名古屋、大阪、東京2日の計4回のライブだが、毎回セットリストを変えてるようで、
同じ曲も演奏する順番を変えてるようだった。

おそらくそうすることによって演奏する側も毎日違う刺激を求めて、本人達も予想できないような、
いい演奏が生まれることを期待して、楽しんでいたんじゃないかと思う。

この日はニルソンで有名なフレッド・ニールの曲"Everybody's Talkin"からスタート。
Bill Withersバージョンに近いアレンジだった。

予想はしてたけどそれ以上に最高のジャム・ライブ・バンドだった。
CDも素晴らしいけどそれだけじゃわからないことがある。
今まで生演奏を聴くことにこだわってきて良かったと思った。そしてここに到達した。

2時間半の圧巻のショータイムだった。バンドのメンバー皆凄いと思ったけど、やはりデレク・トラックス!クリアなトーンのスライド、神の音だった、酔いしれた。8日は音が小さかったらしいけどこの夜は音が出てた。でも最初は小さかった。アンプのトラブルだろうか?

それにしてもだ。デレクの足下には何もエフェクターらしきものがなかった。
アンプに直にコードを突っ込んであるだけであんな音が出てしまうのか。

前半はPAのトラブルがあったからかデレクは不機嫌そうだったが、それを気遣うスーザンの熱い眼差しがあった。後半は弦を切るほどの渾身のギターソロを披露してくれた。

スーザンのボーカルも迫力あった。おしとやかなCDとは全然違う。身体を震わせながらの全力のシャウトのかっこよさに開いた口が塞がらなかった。オテイルのベースがまた超強力だった。6弦ベースの早弾きと合わせたジョージ・ベンソンばりのスキャットも凄かった。和太鼓のようなツインドラムのソロもよかった。

メンバー11人のうち8人が黒人。
ファンキーなキーボードもゴスペルチックなバック・ボーカルも楽しそうなホーン陣も皆素晴らしかった。
キーボーディストはフルートを吹いたがこれもよかった。

ライブの後、こんなことを言ってる人がいた。
「音に羽がはえてた。」

僕の友人はこうも言っていた。
「雲の上にいる聖人が演奏してるみたいな凛とした空気がデレクの周りを覆っていてまだ興奮している。」

ギターの名手の青山陽一さんがTwitterでつぶやいていた。
「しかし自分の35年ものギター歴っていったいなんだったの、とかデレクの演奏に触れるたびに思いますなあ…。」
「デレクのギターの肝は奏法やチューニング、フィンガリングの個性もあるけど、いちばんすごいのはタイム感。デレクの感じている一拍は常人の10倍くらいの長さがある、という感じ。ごく簡単なフレーズを弾くだけでも並のギタリストとはまったく違う世界が出てくる。」


大所帯なのに余分な音が何もなく気持ち良い音だけが溢れていた。天上のロックと呼ぼう。
彼らの音楽は自由になるためにそこにあった。MIDNIGHT IN HARLEMのように。

過去から逃れるためにここに来た。
骨の髄まで傷ついて。
彼は私を愛するために生まれた。
そして私は騙されっぱなし。
真夜中のハーレム。
あの列車に乗ろう。
自由になるために。
夢を抱いて街の向こうに行こう。


スーザンのギターには名ギタリストたちのサインが。
KOFNのある日どこかでJazz
(写真はHIGH-HOPSさんのTwitterからいただきました)


Tedeschi Trucks Band:
Derek Truks : g
Susan Tedeschi : vo, g
Oteil Burbridge : b
Kofi Burbridge : key, flute
Tyler Greenwell : ds, perc
JJ Johnson : ds, perc
Mike Mattison : vo
Mark Rivers : vo
Kebbi Williams : sax
Maurice Brown : tp
Saunders Sermons : tb

Set List
1 Everybody's Talkin' (Fred Neil)
2 Comin' Home (Delaney and Bonnie)
3 Days Is Almost Gone (Derek Trucks Band)
4 Rollin' and Tumblin' (Muddy Waters)
5 Learn How To Love
6 Wade In the Water (Traditional)
7 Band Introduction
8 Darling Be Home Soon (John Sebastian)
9 Nobody's Free (Original/Unreleased)
10 That Did It (Pearl Woods/Bobby Bland)
11 Uptight (Stevie Wonder)
12 Bound for Glory
E1 Midnight in Harlem
E2 Love Has Something Else to Say



Derek Trucks Susan Tedeschi Guitar Festival 2010 video oficial




KOFNのある日どこかでJazz
darmatさんの絵)





2012-02-05 19:13:30

東京ローカル・ホンク / さよならカーゴカルト

テーマ:ロック-日本
さよならカーゴカルト/東京ローカル・ホンク

信頼する音楽ライターの小尾隆さんお薦めの東京ローカル・ホンクを、少しずつ聴き始めています。
どのアルバムから聴き始めたらいいか小尾さんにも直接訊いてみたのですが、
「シンガポール・セッションの賜物であるファースト、リマスターで甦った『生きもの~』、ライヴ盤そして最新作どれも甲乙付け難いですね」ということでした。ということなのでまず昨年リリースされた最新盤を聴いてます。

ここで東京ローカル・ホンクの簡単なプロフィール。
1994年に"うずまき"として結成。彼等の音楽に惚れた忌野清志郎が、デビューアルバム『ヒコーキのうた』に帯に推薦文を書き、多くの音楽評論家が内容を絶賛したといいます。

東京を中心にライブ活動を続け、2005年に久保田麻琴のプロデュースで東京ローカル・ホンクとしての1stアルバム『東京ローカル・ホンク』をリリース。その後2ndアルバム『生きものについて』 、LIVEアルバム の『クワイエット・ロックン・ロールの世界』をリリースし、昨年スタジオ録音としては4年振りとなる『さよならカーゴカルト』をリリースしました。

他アーティストとの交流は、あがた森魚、久保田麻琴、友部正人らのアルバムへの参加、鈴木茂、青山陽一との共演LIVEなどがあります。

僕が聴いてみての印象ですが、とにかく曲の質が素晴らしくて、聴くほどに味わいが深く増す感じです。
日本語の言葉とメロディーと演奏がこれしかないというふうに不可分に結びついています。
ライブ感のあるシンプルなアレンジも、楽器の一音一音に存在感があって、
ギターなども太い音でフレーズもセンスも申し分ないです。あたたかいコーラスも素晴らしい。

現在ツアー中で3/23には吉祥寺でファイナルを迎えます。
小尾さんからは「長尺ジャムもあるライヴもぜひご覧になっていただければ」と言われたので、
ぜひライブも体験したいと思ってます。

余談ですが、この土日に家で何度もこのアルバムをかけていたので、
うちの子供達もこのアルバムが大好きになったようです。
特に"拡声器"という歌が好きのようで、昨日僕がTwitterで、
「うちのこどもたちはこの曲が好きのようです」って呟いたら、
東京ローカル・ホンク( @honk_jp )からレスをいただきました。

「子供にも人気のそんな曲ばかりを集めていつか、親と子と、親のような歳の子供達が皆いっしょに楽しめる場所/時間帯でのLIVEを実現したいです」ですと。なんと素敵な方たちでしょう。


Produced & Recorded by TOKYO LOCAL HONK
Remixed & Masterd by Makoto Kubota

東京ローカル・ホンク
新井健太( Bass、Chorus )
木下弦二( Vocal、Guitar )
田中邦雄( Drums、Chorus )
井上文貴( Guitar、Chorus )

1. 泥男
2. 拡声器
3. 自然ソング
4. 鏡の中
5. 冬眠
6. お休みの日
7. 目と手
8. 昼休み
9. おいでおいで
10. お散歩人生
11. はじまりのうた

東京ローカル・ホンクのオフィシャルHP 東京ローカル・ホンクhonk.jp





2012-02-01 23:55:56

吉田美奈子 / gazer

テーマ:ロック-日本
gazer/吉田美奈子
KOFNのある日どこかでJazz


吉田美奈子といえば、今一番欲しいアルバム(CD)は、

2002年にリリースされた「吉田箱」というSACD5枚組のBOXです。


これが何故欲しいかといえば、1986年に限定3000枚で自主制作されたゴスペル・アルバム「Bells」

が含まれてるから。「Bells」は一度CCCDで再発されたようですがこれもすぐ廃盤になってしまいました。


今回ご紹介するCDはこのBOXにも入っていた「gazer」('90)です。

80年代前半のALFA時代はブラコン的なサウンドが心地よかった吉田美奈子ですが、

おそらく吉田美奈子がもっともファンクネスを追求していたのはこの「gazer」とこの前の

「DARK CRYSTAL」だったんじゃないかと思います。


実はドラムは生ではなく打ち込みなのですが(時代ですね~)、

無機質ながらも非常に音圧が高くハードな響きをしてます。椎名和夫のプログラミング。

Bill Laswell(b)やBernie Worrell(key)の参加もファンクですね。

清水靖晃のフリーキーなサックスも効果的です。


そんな中で彼女のヴォーカルは厚く重い音の壁にぶつかるようにエモーショナルです。

全曲の作詞作曲が本人ですが、言葉を見ると内省的であるともいえそうです。

重厚なサウンドに内省的な言葉(歌詞)のバランスが独特の世界を作ってると思います。


"Gazer""友達""Silencer""Corona"といったファンクがカッコいいですが、

バラードの"時間をみつめて"も最高です。



produced by Minako Yoshida
Recorded at Unique Recording, NYC, Sorcerer Sound, NYC & Greenpoint, NYC
Bill Laswell:bass
Bernie Worrell:keyboards
清水靖晃:sax
椎名和夫:computer programming・synthesizer manipulate
Peter Hunstein:synthesizer manipulate

1. Warning
2. GazerYouTube(白背景)
3. 友達
4. Starlet
5. 愛してる?
6. Silencer
7. 時間をみつめて
8. 午後の恋人
9. Corona





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