Tedeschi Trucks Band Live at 渋谷公会堂 2012/02/09
テーマ:ロック
(写真はBARKSから。渋谷公会堂2月8日)
テデスキ・トラックス・バンドの渋谷公会堂の2日目に行ってきた。
名古屋と大阪と渋谷の1日目の評判の良さは伝わっていたので期待したが、
期待を遥かに超える素晴らしいライブだった。凄いものを見てしまったという感じだ。
名古屋、大阪、東京2日の計4回のライブだが、毎回セットリストを変えてるようで、
同じ曲も演奏する順番を変えてるようだった。
おそらくそうすることによって演奏する側も毎日違う刺激を求めて、本人達も予想できないような、
いい演奏が生まれることを期待して、楽しんでいたんじゃないかと思う。
この日はニルソンで有名なフレッド・ニールの曲"Everybody's Talkin"からスタート。
Bill Withersバージョンに近いアレンジだった。
予想はしてたけどそれ以上に最高のジャム・ライブ・バンドだった。
CDも素晴らしいけどそれだけじゃわからないことがある。
今まで生演奏を聴くことにこだわってきて良かったと思った。そしてここに到達した。
2時間半の圧巻のショータイムだった。バンドのメンバー皆凄いと思ったけど、やはりデレク・トラックス!クリアなトーンのスライド、神の音だった、酔いしれた。8日は音が小さかったらしいけどこの夜は音が出てた。でも最初は小さかった。アンプのトラブルだろうか?
それにしてもだ。デレクの足下には何もエフェクターらしきものがなかった。
アンプに直にコードを突っ込んであるだけであんな音が出てしまうのか。
前半はPAのトラブルがあったからかデレクは不機嫌そうだったが、それを気遣うスーザンの熱い眼差しがあった。後半は弦を切るほどの渾身のギターソロを披露してくれた。
スーザンのボーカルも迫力あった。おしとやかなCDとは全然違う。身体を震わせながらの全力のシャウトのかっこよさに開いた口が塞がらなかった。オテイルのベースがまた超強力だった。6弦ベースの早弾きと合わせたジョージ・ベンソンばりのスキャットも凄かった。和太鼓のようなツインドラムのソロもよかった。
メンバー11人のうち8人が黒人。
ファンキーなキーボードもゴスペルチックなバック・ボーカルも楽しそうなホーン陣も皆素晴らしかった。
キーボーディストはフルートを吹いたがこれもよかった。
ライブの後、こんなことを言ってる人がいた。
「音に羽がはえてた。」
僕の友人はこうも言っていた。
「雲の上にいる聖人が演奏してるみたいな凛とした空気がデレクの周りを覆っていてまだ興奮している。」
ギターの名手の青山陽一さんがTwitterでつぶやいていた。
「しかし自分の35年ものギター歴っていったいなんだったの、とかデレクの演奏に触れるたびに思いますなあ…。」
「デレクのギターの肝は奏法やチューニング、フィンガリングの個性もあるけど、いちばんすごいのはタイム感。デレクの感じている一拍は常人の10倍くらいの長さがある、という感じ。ごく簡単なフレーズを弾くだけでも並のギタリストとはまったく違う世界が出てくる。」
大所帯なのに余分な音が何もなく気持ち良い音だけが溢れていた。天上のロックと呼ぼう。
彼らの音楽は自由になるためにそこにあった。MIDNIGHT IN HARLEMのように。
過去から逃れるためにここに来た。
骨の髄まで傷ついて。
彼は私を愛するために生まれた。
そして私は騙されっぱなし。
真夜中のハーレム。
あの列車に乗ろう。
自由になるために。
夢を抱いて街の向こうに行こう。
スーザンのギターには名ギタリストたちのサインが。

(写真はHIGH-HOPSさんのTwitterからいただきました)
Tedeschi Trucks Band:
Derek Truks : g
Susan Tedeschi : vo, g
Oteil Burbridge : b
Kofi Burbridge : key, flute
Tyler Greenwell : ds, perc
JJ Johnson : ds, perc
Mike Mattison : vo
Mark Rivers : vo
Kebbi Williams : sax
Maurice Brown : tp
Saunders Sermons : tb
Set List
1 Everybody's Talkin' (Fred Neil)
2 Comin' Home (Delaney and Bonnie)
3 Days Is Almost Gone (Derek Trucks Band)
4 Rollin' and Tumblin' (Muddy Waters)
5 Learn How To Love
6 Wade In the Water (Traditional)
7 Band Introduction
8 Darling Be Home Soon (John Sebastian)
9 Nobody's Free (Original/Unreleased)
10 That Did It (Pearl Woods/Bobby Bland)
11 Uptight (Stevie Wonder)
12 Bound for Glory
E1 Midnight in Harlem
E2 Love Has Something Else to Say
Derek Trucks Susan Tedeschi Guitar Festival 2010 video oficial

(darmatさんの絵)
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