The Masqueraders / Unmasked | KOFNのある日どこかでJazz

The Masqueraders / Unmasked

Unmasked/The Masqueraders


2004年に英GrapevineがこのCDを出してくれたときはかなり嬉しかったのですが、
なぜか手に入れずにいました。

実際に聴いてみて、それは聴く前から予想出来ていたことですが、
内容の濃さ、深さに打ちのめされています。

Masqueradersが65年から72年の間に、Soultown、La Beat、Bell、Amy、Wand、Stairwayなどに
残したシングルに未発表3曲を含めた26曲収録のCDで、録音場所もDallas、DetroitやMemphisなど分かれています。

Detroit録音はやはりノーザン・ソウルのようになっていて彼等の意外な一面を見ました。

でも彼らはやはり南部の匂いがするグループです。
Lee Jonesのディープなボーカルが凄いですが、時にスウィート・ソウルを思わせるような、
甘くメロウなコーラスが絡む曲も魅力だったりします。

ディープだけどメロウ。
この雰囲気は一度気に入ったら癖になってしまいます。

非常に質の高いシングルが多く発表されていたことがわかりましたが、
そんな中でも彼等にとって最大のヒットとなった"I Ain't Got To Love Nobody Else"はやはりいつ聴いても最高です。

僕のマスカレーダーズとの出会いは、1975年発表のIsac Hayesプロデュースの「Everybody Wanna Live On」。ここでも彼等のディープでメロウな持ち味は出てましたが、シングル曲はさらに素晴らしいです。

このCDですけど、CLINCKというところから日本盤が出てまして、とは言っても輸入盤に鈴木啓志先生の解説が付いたものだけのものなのですが、3500円は高過ぎませんか?
輸入盤は2500円ぐらいでは買えるはずなので、鈴木先生の解説が約1000円ということになります。
さすがは鈴木啓志先生。


I Ain't Got To Love Nobody Else / The Masqueraders