奨学金 返済延滞84%が年収300万円未満 | 子どもHAPPY化計画のブログ

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子どもHAPPY化計画 ブログニュース班の佐藤です。


日本学生支援機構の2007年度調査で、同機構から受けた奨学金の返済が6ヶ月以上遅れている人の84%が年収300万円未満であることが分かりました。


延滞者のうち正社員は31%で、多くは派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用だそうです。年収100万円未満が37%、100万円以上~200万円未満が29%、200万円以上~3000万円未満は18%、400万円以上は僅かに8%です。


毎日jp

http://mainichi.jp/life/edu/news/20091121ddm041100049000c.html


NIKKEI NET

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=STXKF0571 20112009&g=K1&d=20091121


「奨学金を得て、高校、大学を卒業し、就職をして、奨学金を返済する」

一昔前なら、当たり前のことだったかもしれません。しかし、もはや終身雇用制度も崩壊し、経済環境は年々悪化しています。そのツケが、若い世代に押し付けられているように思えます。


22年度からは、3ヶ月以上延滞すると、個人信用情報機関である全国個人信用情報機関に、延滞情報が登録されます。信用情報機関に延滞情報が登録されると、クレジットカードやローンの利用が難しくなります。


産経ニュース(2008年12月5日)

http://sankei.jp.msn.com/life/education/081205/edc0812052002004-n1.htm


一方、厚生労働省と文部科学省は19日、来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)が62.5%で、前年同期を7.4ポイント下回ったと発表しています。


YOMIURI ONLAINE

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091119-OYT1T00423.htm


奨学金の貸与を受けて、大学を卒業しても、就職先はない、やむをえず、低賃金を承知で非正規雇用で就職するも、あまりに低収入で、奨学金の返還すらままならない。奨学金の返済が遅れると、信用情報機関に登録され、クレジットもローンも利用できなくなる。

若い人が、低所得で、未来への展望すら描けないとなると、結婚、出産など、次のライフステップに踏み出せないのも当然のように思います。

もはや、少子化は必然、社会が貧困と少子化を生産しているように思います。


一方、高齢者虐待も、自治体が虐待と判断したケースが2008年度は約1万5000件(通報は2万件超)、昨年度より1割増加したことが、20日、厚生労働省の調査で明らかになりました。

高齢者に対する虐待は同居して介護する家族が大半を占めているそうです。そして、高齢者虐待の背景にも貧困があります。


日本は、健康で資産のある人しか、幸せに暮らせないのだろうかと思ってしまいますが、知恵を出し合い、支えあい、助け合うことで、きっと、子どももお年よりもHAPPYに暮らせる環境は作り出せると思います。



※日本学生支援機構には、事情のある方の返済猶予制度が用意されています。

独立行政法人 日本学生支援機構

http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/index.html

転職した、失業した、収入が激減した、親が病気になって返済どころではない。延滞しそう、もう1ヶ月延滞してしまった・・など。返済できそうにないなと思ったときは、なるべく早く、同機構や出身校などに相談しましょう。



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http://www.kodomohappy.com/