集団授業の良さを生かしたい! | 多文化子ども・若者日本語教室

多文化子ども・若者日本語教室

東京都福生市にある「多文化子ども・若者日本語教室」のブログです。(NPO法人青少年自立援助センター運営)
教室では、外国にルーツを持つ子どもと若者のための日本語学習・教科学習、高校進学サポートなどを実施しています。

福生日本語教室では、できるだけ集団での授業を行なっています。


集団授業ですが、そのクラスの授業でみんながみんな同じレベルとは限りません。しかし、先生達は授業をしなければなりません。

そのときに気をつける、たとえば授業についていけない子供たちをどう救うかです。


日本の学校でのクラスだと、教科によって苦手意識を持っている子、そもそも勉強があまり好きではない子、それぞれいるでしょう。


この教室に通っているこどもたちは外国にルーツを持っている子が通う場所です。

上記で述べた以上に教科によって様々な意識があることでしょう。


授業の難易度をできる子にあわせるか、できない子にあわせるか、、、

どちらも完全に補うことはなかなか簡単ではありません。

出来る子にあわせると、出来る子はどこまで出来ないのかが自分でわかります。その一方、出来ない子は何も出来ずに授業が終ってしまいます。

出来ない子にあわせると、出来ない子を救うことはできますが、出来る子は自分がどこまでできるのかわからないまま授業が終ってしまいます。


集団授業で授業を行なわなければならない以上、どこかにレベルを合わせなければならないと考えています。

そして、それぞれが双方で関わりを持てば、お互いに学べるところがあると思います。


たとえばの話、とりえあず問題はすらすら解けるのに、じゃあどうやって問題を解くか!を説明してもらうとなかなか説明できない子もいます。そういう時こそチャンスなのではないか?と。

それこそ、出来る子はその学習で習うような言葉をもう一度学ぶチャンスです。

出来ない子は同じクラスの子から問題の解説を受けられるのです、きっと先生から学ぶより刺激があることでしょう。


せっかく、一緒に授業を受けているのだから、コミュニケーションがたくさんあるような授業をつくっていきたいと思います。