今年は北は岩手県から南は鹿児島県までに点在する明治日本の産業革命遺産(全23遺産)が世界文化遺産として登録された。
おめでとうございます。
また、昨年は同じ明治期の産業遺産として富岡製糸場と絹産業遺産群が世界文化遺産として登録され、にわかに明治期の近代化産業遺産が脚光を浴びている。
今回はこれらの華やかに脚光を浴びているものとは一線を画した隠れた明治期の近代化産業遺産をご紹介したい。
大阪市北区のビル街の一角に3本の道路で囲まれた島のような場所に石碑が人知れずひっそりとたたずんでいる。
その石碑の正面には「国産ビール発祥の地」と刻まれている。
石碑の側面には「渋谷庄三郎は明治5年(1872)からこの地でビール製造を始めた。アメリカ人技師の指導を受け日本人の手で作った初めてのビールいわれている。」と記されている。
この石碑の隣に石碑の説明文があるが話が長くなるので今回はこのあたりで次回にその話を譲りたいと思う。