前職(ある自動車大学校)で担当していた授業では、卒業までの2年間「絶対に教えない❗」と決めていました。

教わると、「分かった気になり定着しない」か、「そんなこと知ってる」と思って聞かないか、はなから「それって何の意味があるの?」と聞かないという現象が起きる。スマホで遊びだす。

学生軸ではなくて、先生軸になっていたからです。

以前、ラジオからテレホン人生相談が流れていた。

パーソナリティの加藤諦三先生が「八方塞がりと感じたら、180度転換しましょう」とおっしゃっていたのを思い出した。

そこで(素直な)私は、「2年間、学生に教わる❗」と決めた。

国語の授業では、自己紹介(自己開示)練習と、コメント練習をしてもらい、学生相互でフィードバックしてもらうようにした。

そうしたら、学生同士で友人の先生になっていった。

学生が道理の通らないような反抗をしてきた時は、学生を絶対尊敬して、言い分を全部受け止めて、その考えと私の考えの両立ができるようにつとめた。

学生さんは、こんな力を持っていたんだと気づかされ、個々の到達点も見え、また、友人の発言から、モデリングが始まった。

みんな、いいものは真似したいのだ。


続く

By たけのこ。