高級靴ブームがはじまったとされる1995年以降日本ではジョンロブやエドワードグリーンクラス、クロケット＆ジョーンズやグレンソンのクラスとそれ未満のブランドに分かれていました。
中でもセレクトショップの別注御用達として君臨していたのがアルフレッドサージェントです。当時ここはスタンダードラインとプレミアエクスクルーシブラインが日本に輸入されていました。低価格なのに作りと素材が良く、コストパフォーマンスの良さは特筆すべきところでした。
当時アメ横の老舗アメカジショップ ハナカワの別注サージェントにはお世話になっていました。
そんなサージェントも2000年代に経営不振に陥り、一度倒産をしていたそうです・・・。その後は援助を受けて高級ラインの拡充とガジアーノ＆ガーリングのプレタの製造を請け負っています。
以前聞いたことがあるのは、サージェントは生真面目すぎる、つまりコストダウンが下手ということでした。他の英国靴ブランドは素材・作りなどで大幅なコストダウンをしており、ある意味職人気質だったそうです。
そんなサージェントの高級ラインを都内の百貨店で見る機会がありました。中心プライスは8～9万円です。見た目にも同価格帯のクロケット＆ジョーンズほどの色気はなく、そっけない感じのシンプルデザインばかりですが、良い靴だなぁと思いました。
大雑把なイメージとしては・・・。
（クロケットのハンドグレード＋JMウェストンのクラシックライン）÷2
といった感じです。
作り的には、ガジアーノのOEMで培った技術をふんだんに取り入れていました。これから靴にはまりたいけど、そこそこの価格のモノから始めたい方にお勧めしたいです。もしこの靴がセールになったらいかがでしょうか？
量産靴ではありますが、職人魂を久々に感じました。