期待値算出方法 | 旋風のスロリーマン

期待値算出方法

ひさびさに理論の話です。


期待値っていうのは読んでそのまま、期待できるものを指している。


100円の期待値があるなら、確かに100円プラスになるということだけど、期待値はあくまで平均値にしかすぎないから、1回1回の幅が少ない例もあれば、幅が大きい例もある。


一般的にノーマルタイプは前者でARTタイプは後者。


勝率・・・とか聞いたことは有るでしょう。期待値は同じでも勝率が違うというのは良くある話で、同じ期待値でも勝率が高いほうが良いのかというと、そうではない。


あくまで、期待値は同じ。


ただ、その期待値を中心にしてプラスとマイナスがおおきくぶれるかぶれないか。安定してプラスを目指したいなら勝率が高いほうを選べばよいけど、精神衛生上よいかわるいか程度のもの。


期待値という意味では何も変わりません。


それじゃあその期待値をどうやって計算するのか。


単純に言えば、確率に対してどれだけの期待ができるかを計算しちゃえばいいわけです。


1例を出しましょう。


サイコロのゲームで1がでたら600円獲得、他はゼロ。一回転がすのに100円必要だとする。


サイコロの1の目が出ると600円だけど、出る確率は1/6だから、600x1/6で、実際の期待値は100円です。

他の目はゼロだから0x5/6で期待値は0円です。

んで、この二つを足すと100+0で100。


100円、これがこのゲームでお金を得る部分の期待値。

一回遊戯で100円必要だから、ゲーム全体の期待値はゼロ。


別の視点でみると、すべての確率、つまりサイコロの目がでる全通り(1~6の目の6通り)を合計した獲得できる金額の合計は600円。そして、1回で100円消費するわけだから、6通りあれば600円の消費。600円の獲得と600円の消費でゼロ。


こんな感じで期待値を出します。


ようは、確率に対してどれだけお金を獲得できるかを計算するわけです。


これをスロットに置き換えてみましょう。


単純な機種のアイムジャグラの設定6で見てみる。


ボーナス合算は1/134

平均獲得枚数は215枚

1G当たりの消費枚数は1.37枚


これで計算すると、


当たりは134通りあるうちの1通りだけだから215枚

そして1回あたりに1.37枚必要でこれを134通り分必要だから、184枚必要


消費より獲得の方が31枚多いね。つまり期待値がプラスなわけです。



まあ、こんな単純な機種ならいいんです。


ボーナスしかないようなやつなら。


エヴァのような途中から天井が発動するようなタイプも基本的には同じ考え方で、途中の計算で消費していたメダルを増加に変えるくらいで。

これはエクセルをつかわないと駄目だけど、そんなに難しくありません。


問題なのは今の主流のART機。


そもそも当たりに対してどれだけの枚数が獲得できるのかがわからない。ボーナスとARTがあるから。


それでも機械割と初当たり確率みたいなのはあるから、そこから初当たり期待値みたいなのはだせるんじゃないか?


出せる機種もあります。


モンキーターンはARTだけの機種だから、初当たりと機械割の関係で獲得枚数の予想ができるし、もっと単純に言えば、


設定3のモンキーはほぼ機械割が100%で、初当たり確率は1/257です。


つまり257回転以内に当たれば割はプラスになると考えることもできる。


だが、単純に257回転以内に当たればといっても、どこを回すかで意味合いが変わるよね。128Gから回すのか、900Gくらいから回すのか、ジャグラなどと違って、毎回同じ確率で抽選しているわけじゃなく、ボーナスを解除する場所が違うわけだから、単純に計算はできない。


逆に、上手く狙うことができれば割を設定以上にあげることも可能になる。


だから、ロゴ狙いだとかゾーン狙いが言われているわけで。


モンキーはいいんです。解析が完璧にでていないけど、比較的単純な機種です。


番長とかになると、モードの概念、状態の概念、ゲーム数解除、小役解除、いろいろとありすぎて平均すら出せない。


機械割というのはすべてをひっくるめた平均だから、検討するものがありすぎると平均すらだせない。


今、200G前後の台を狙う云々が検証されてるけど、実践値でしか出てないと思う。


無理です。理論値なんて出せません。完璧に解析がでても、どうつかって出せばよいか検討がつきません。


初当たり確率すら、満足に出せないんですよ。例えば、小役解除の確率がわかれば、ゲーム数解除を逆算できるんだけど、そもそも小役解除も状態によって左右される。すべて低確という前提で、というなら出せるけども、そうするとどうしてもゲーム数解除のほうに誤差がでてくる。


有る程度で良ければできなくもない。


しかし、当たった場所がモードA?B?BIG?REG?などなど。


すべてを最低の条件でみる?


REG換算なんてしたら、割がプラスになるわけがない。


というわけで、番長の期待値がだせるなら、有料コンテンツでいいレベルですよ。


なんとなくできるかどうか見てはいるけど、今は雑誌等の実践値(できれば多いほどよい)を参考にするしかないわけです。


長くなったけど、ようは期待値を出そうと思ったら、初当たりに対してどれだけの枚数が期待できるかが最低限計算できないと、次に進めません。


赤ドンでいうと、設定3がほぼ100%の割で1/240で当たる。天井が1400だから、少なくとも1160Gから回せば期待値はプラス。もちろん途中で当たる可能性も考えたらもっと低くても良い。


天井の性能が普通の初当たりより期待できそうな感じ?だから、さらに低くてもよさそう。どれくらい低くても良いかは計算ができるならしないと無理なレベルだけど、大雑把に1000Gか900Gか、もう少し低くても?という検討は割を見れば検討をつけられるかもしれない。


たぶん製作側も割だすときは理論値じゃなくて、シミュレーション値で出してると思うんよね・・。


高くなりすぎたら、どこか落として、みたいな感じでしているようなきがする。


ということで、割の出し方と難しさの話でした。