水蛭(すいてつ)ってなんでしょう
答えは・・・蛭(ひる)です
じゃじゃーん
ちょっと分かりにくいですが、5センチくらいある巨大ヒルです
こんなのが吸い付いたら恐ろしいですね・・・
別に血を与えて養殖しているわけではないそうですが・・・。
さて、どんな作用があるかと言うと・・・「破血」(はけつ)を目的に使用します。
「破血」とは、理血(りけつ)・活血(かっけつ)よりさらに強く血を流す役割で、瘀血(おけつ)を去る目的で用います。
新鮮な水蛭では、ヒルディンという成分が、抗凝血作用があるのですが、乾燥した水蛭ではヒルディンは破壊されてなくなっているそうですので、何の成分が破血作用となっているのかはよくわかっていません。
ヘパリンが発見されるまでは、ヒルディンだけが抗凝血薬だったそうです。
悪い血をヒルに吸わせる・・・って治療もありますよね~。
悪い血だけ吸ってるか分かりませんが・・・ヒルの唾液からヒルディンが入って、血流は良くなります。
内服の場合、気虚や血虚のものには、基本的に使わないか、もしくは補気・補血薬と併用で用います。
気血が薄い人は、強く巡らせてかき回すと薄くなってしまうのですよね。
強めの生薬になりますので、妊婦さんには禁忌です。
瘀血体質・・・子宮筋腫や内膜症のひどい人や癌の人によく用いられます。
中国では海藻と合わせた水蛭海藻散という処方を食道癌に使用しているそうです。(効果については研究中)
非常に臭いので、生薬で飲みにくい方には、サプリメントがありますので、そちらをオススメしています。
ヒル以外にもケイケットウ・田七人参・丹参葉エキスなど配合です。
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今日は水蛭の粉砕をしたので、調剤室が臭いますよ~
3日くらいはガマンです・・・(飲んでる方・・・エライ良くなるよう頑張って下さい応援してます)
ちなみに今日初めてうちの薬局にいらした方・・・入ってきて、「なんかすごいニオイがしますね・・・」
(初めてでびっくりしちゃうといけないので、何も言いませんでしたが・・・水蛭のニオイですっすみません)